9月9日基礎科創作論講義 (松原)
本日の創作論講義 「創作と表現 Ⅱ」
講師/じんのひろあき(シナリオ作家)
◇
本日の創作論講義はじんのひろあき先生です。
じんの先生は今期2度目の登場となります。
昼間部:
前回の講義を踏まえ、今回も映画の
冒頭10分をシナリオに書きおこします。
口調は辛口ですが、じんの先生
根は優しいのですね。
今回初めて講義を受ける人のために、丁寧に
説明をします。
「自分の頭に浮かべた映像がある。
シナリオはそれと同じ映像が読み手に
浮かばなければ意味をなさない」
前回はシナリオを書くだけでした。
今回は構成を意識しながら書いていきます。
構成を意識するというのは理解できましたが
なかなかじんの先生が正解とする
形が見えてきません。
なるほど、イメージの共有は難しいです。
それでもキツイ言葉を浴びながら
だんだん正解が見えてきました。
解ってくるとそれほど難しい話ではない。
むしろおもしろい。
「1幕目(冒頭10分間での)はこうで、
2幕目はこう。2幕目の頭が実に上品で
上手い」じんの先生熱いです。
さらに細かく見ていきます。
盛り込まれる要素は。出てくる順番は。
最終的にシナリオまで、
とは行かず途中で時間。
じんの先生「最後まで行かず、消化不良だ」
すいません。僕もじんの先生のように
ジーニアスだとサクサクついて行けるのですが。
ところで今回の映画、じんの先生は特別に
思い入れがあるそうです。
「観客は見ていて、何となく登場人物が
どの階にいるのかわかる。
それは必ずシナリオで表現されているはず。
しかし、それが解読できない」のだそうです。
本当はそこまで進んで皆と
考察したかったと仰っていました。
じんの先生「また講義に呼んでください」
はい。またよろしくお願いします。
夜間部:
昼の消化不良を解消するため、
当初は同じ映画、同じ内容で進める予定でした。
しかし受講生の質問をきっかけに
じんの先生の何かに火がつきます。
現在の映画界の現状、特に資本の流れを中心に
説明され、本気でプロを目指すのならどうやって
生き残るつもりなのかと
我々にシビアな現実を突きつけます。
さらに、プロとしてデビューするには
具体的にどのような方法を考えているのかとも。
はい。我々シナリオ講座受講生がもっとも
危惧し、思い悩んでいるのはそこです。
じんの先生の良い所は、常に具体的であることと
本当は優しい所です。
どうすればデビューできるのか一緒になって考え
いくつかの具体策を提示してくれました。
じんの先生「また講義に呼んでください」
はい。ぜひまた来てください。
じんの先生「3年後にベネチアで会いましょう」
はい。3年後は自信がないです。
5年後にお会いしましょう。
講義終了後
夜間部を中心に飲みに行く話が出ていましたが
僕はシナ講ブログと脚本が残っているのでスルー。
昼間部で仲の良いIやまさんも一緒です。
僕が「飲みに行かないの」と聞くと、
諸事情があってスルーしたとのこと。
その諸事情がなんと
僕が普段考えていた事と一緒。
なんだ、Iやまさんも同じか。
僕たち、長い付き合いになりそう。
松原(第51期基礎科昼間部)
つい口を滑らせて、提出する脚本を
2パターン書くはめになった。
もう9月だというのに。