8/24のこと。(研修科夜間部)
このブログも三回目になりました、朴です
先週水曜日のシナリオ講座には、残念ながら参加できませんでした
今回は火曜日の加藤正人先生の創作論講義をレポートしたいと思います。
講義のテーマは……
「脚色(アダプテーション)いついて~脚本は原作の奴隷ではない!」です
そして講義では書籍「映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術」(フィルムアート社)の一部と、先生の代表作である映画『雪に願うこと』が取り上げられました。
後者の原作は鳴海章の小説『輓馬』(ばんば)です。
しかし、原作にはないエピソードがたくさん盛り込まれています。
そして実際に『雪に願うこと』のところどころのシーンを鑑賞しながら授業は進み、
原作からシナリオに書き上げる方法を丁寧に教えていただきました。
『孤高のメス』も『クライマーズ・ハイ』も先生の手により原作からオリジナル脚本が生まれ、映画となりました。
大事なことは、“どれを脚色するにいたってもオリジナル脚本を書く”、
また“素材のもつ魂に忠実でなければならない”ということ。
とても貴重な授業をありがとうございました。
私は2006年のしんゆり映画祭で『雪に願うこと』をはじめて拝見いたしました。
その年の東京国際映画祭ではチケットが取れませんでしたが、念願叶い観に行ったところ、私の隣りの席に加藤先生と奥さん、そして娘さんがお座りになられ、本当に嬉しかったのをおぼえております。と同時に家族で鑑賞なんて羨ましいなぁと思いました
来月、李相日監督の『悪人』が公開されます。
原作は吉田修一さんですが、脚本も担当されています。
小説をご自身でどう一本の映画作品におまとめになられたのか気になるところです。
ちなみに只今発売中のキネマ旬報9月上旬号は『悪人』の表紙・特集です。
桂先生も午前十時の映画祭コーナーで、『十二人の怒れる男』と『激突!』について書いていらっしゃいます。
それではまた
朴