8月21日基礎科夜間部 (元木)
休んでいない。
休ませてくれ。
そういう時に限って、さまざまな物事は集中するものだ。
間違いなく。
連続出勤19日目の朝。
私は久し振りに、貧血に見舞われた。
1時間ほど仮眠室で横になり、眩暈がおさまると
なんでもないような顔をして、またデスクに戻る。
どんだけタフなんだと、自分のことながら若干呆れる。
横を見ると、部下が熱心に仕事をしているので
ちょっかいをかける。
「調子が悪い時に、お前の天然パーマを見ると
なんかもずくみたいでイラッとする」
完全にたちの悪い八つ当たりだ。
「元木さん、それだけはどうにもなりません。すみません。」
その部下の返しに、軽く失笑。
そのやり取りの始終を見ていた同僚が
「相変わらず、いじり方ドSだねー」とニヤリ。
ええ、ドSとは私のことですが。
それから、3つほど打ち合わせをこなして、
資料をさくっと作成し、得意先へのプレゼン後、
赤坂に向かった。
赤坂は、今日も雨だった。
傘を買おうとしたら、コンビニに列。
今日の講義のプロット講評の順番は、私が最初。
講義開始まであと5分。
「間に合わん」
雨の中を走る。
しぶきを跳ね返すハイヒールの足が、痛い。
それだけ枷があっても、無事教室に辿り着いた甲斐があった。
林先生、ありがとうございます。
私の拙いプロットに対して、1時間以上使っていただき、
ふんだんにアイディアを盛ってもらった結果、
最終的には、ハコが出来上がっていた。
流れがくっきりと見えた。
林先生が、80回くらいタイトルの「乳ぼうろおじさん」を
「そばぼうろおじさん」と言いまつがいされたことは、
まったくもって気にしていない。
むしろ、「そばぼうろおじさん」に改名しても
異存ないくらいだ。
それくらい、今日はじっくりと
講評いただき、本当にありがたかった。
そして、講義を受けおわり、
朝の貧血を余所に、解放感いっぱいに
「飲むぞー☆」と勇む私に、
「あのー、ブログの記事をお願いします」って。
どんだけ物事が集中するんですか。
しかし、帰宅後。
すぐにこうやって書いてしまう私は、
振り幅の大きなドMでもある。
元木(第51期基礎科夜間部)
大阪府出身。六本木の会社に勤めながら、火曜・木曜の夜は講座に通う。
仕事と両立しながらも、4月から現在まで皆勤を続けている。