2012.8.22
8月15日基礎科夜間部(河村)
8月15日
本日は終戦記念日。
私は靖國神社へ行って参りました。
何千人という参拝者がおりましたが、あの黙祷の静けさ。
その瞬間には一服の涼風が吹き抜けていきました。
我々は本当に戦没者の方々やあの時代を生きた皆様に感謝をせねばなりません。
過去の人が生き、今の自分達が生かされている、そして私たちがまた一生懸命に生きて、未来の人達へ繋いでいかなければいけないのだと感じました。
この時期になると思い出されるのは山中貞雄のことです。
『丹下左膳余話 百万両の壺』
『河内山宗俊』
『人情紙風船』
日本映画を代表する傑作を残し、戦死した映画監督です。
28歳という若さでした。
現在、観ることができる山中貞雄作品はこの三本しか残っておりません。
百万両の壺には笑い、河内山宗俊では雪の降るあの場面の美しさ、人情紙風船の切なさや悲しみは平成の世になっても、
日本映画ではそれ以上を観たことがありません。
あの時代は遮二無二なってみんな映画を作っていた、家にいる時はひたすらシナリオを書いていた。
現代、この贅沢な世の中でシナリオを勉強をしている我々はもっと気を引きしめてシナリオに取りかからねばならないと痛感した日でした。
今回の講座は引き続き、60分シナリオのプロット講評でした。
先人が描いた作品に比べたら自分達のはなんとも拙く穴だらけかと恥ずかしい思いをしましたが……
ただどんなに荒くても、拙くても、そこに書き手の真剣さがあればいいんです。
例え、周りに笑われようが、自分が面白いと思うものに真剣に取り組んで一生懸命に書く。
今はとにかくそれでいいんです。そう思います。
シナリオは楽しいものです。
映画はどんな形であれ素晴らしいものでなければなりません。