2016.3.30

65期基礎科・研修科総括(ケイ)

研修科・夜間部、「ケイ」です。
ご無沙汰しております。

 

いよいよ昨年4月からの基礎科より始まった講座も今月をもって終わりとなります。

 

今回はこの一年間の講座を通して様々な講師の先生方から学んだ
脚本家を志す上で肝心なポイントをまとめてみたいと思います。
……と書いてしまうと何ともおこがましいところもありますので
一受講生の覚書程度に目を通して貰えれば幸いです。

 

まず、脚本を書く上で大切となるのは
いかなる物語も最後まで描き上げる根気と、
書き上げた物語を俯瞰視し、改善を重ねていける 客観性の二点です。
当たり前のことかもしれませんが、
この二点を理屈としてでなく事実として理解し、
脚本の執筆に臨めるようになったことは、
この講座を通じて自分が得られた大きな財産です。

 

余談ですが、人間の脳の構造上、見直しの前に書き上げた
原稿を寝かせる期間は4日ほどが理想的だとか……。

 

また、多くの脚本家の先生方が共通して主張されていたのが
日常生活における観察力と情報収集力の重要性。
これらは脚本に留まらず、あらゆる創作を行っていく上で
この上ない武器となります。
普段何気なく乗っている電車の中で行き交う人を眺めるだけで
創作のヒントを得られるようになれば、億劫な移動時間も
有意義な時間に変わっていくに違いありません。

 

講座はこれにて終わりとなりますが、
ここまでの経験を自分の脚本家としての一里塚とし、
今後とも切磋琢磨していく所存です。

 

またどこかでお会いしましょう。
願わくばお互いにプロの脚本家として。