5月24日 基礎科夜クラス(I)
第71期基礎科夜クラスのIと申します。
このクラスでは、
輿水泰弘先生と三浦有為子先生のお二方から
毎週交代で教わっています。
5月末から生徒が提出したログラインや、
プロットに対する先生方の講評が始まりました。
今回は「ログライン」をテーマにした授業の様子を、
お伝えしたいと思います。
この日のご担当は三浦先生でした。
ログラインとは、
「誰が・どうして・どうなるか」を2~3行でまとめたもの。
わかりやすくいえば、映画観賞に友達を誘うとき、
友達がその映画を観てみたいと思えるように、
あらすじを簡潔にまとめたもの、というイメージとのことです。
ログラインは、その後プロットやシナリオを書くにあたり
ストーリーの軸がぶれないようにするためのもので、
面白いものは良い脚本になると言われているそうです。
早速、1人1つ授業の中で作ってみることになりました。
まずはクラスを分け
「誰が」を半数、「どうなる」を残り半数の生徒が
各自1つずつ、候補を考えます。
たった2~3分のうちに色んなアイデアが出てきます。例えば、
「誰が」
・温厚な公務員に見える殺人鬼
・99歳のおじいさん
・死ねない借金苦のOL
「どうなる」
・外科医になって人を救う
・大成功するが虚しくなり、故郷へ帰る
・ノーベル平和賞を受賞する
など、話の展開がどうなるか想像力が膨らむ候補が
ぽんぽん出てきます。
そして出てきた候補を組み合わせ、ログラインを発表し合います。
「何をしても死ねない借金苦のOLが、
死のうとして地雷埋設地での地雷撤去作業に取り組むが
、次々撤去完了してしまい、ノーベル平和賞を受賞する」
は、生徒が作ったログラインの一例です。
三浦先生はそれらを聞きつつ、都度、
用いられた「誰が」「どうなる」の候補に
正の字を書いて、回数を数えます。
そして全員のログライン発表後、
「よく採用されていた『誰が』と『どうなる』には、
共感を得やすいキャラクターであったり、
ベタなドラマチック展開になるものであったり、
作品を観る人が興味をもちやすい印象がある」
ということを教えていただきました。
面白いログラインを書くためには、
登場人物・行動・結果について
自分が面白いと感じるものにすることに加え、
作品を観る人が受ける印象を意識することも大切と感じました。
このように、講座ではプロットやシナリオの書き方の他に、
プロの先生がどういう「目」をしてシナリオを書いているのかを、
実践的に教えて頂けます。
私は現在自分のシナリオのためのプロットを書いており、
これから先生方に、自分の書いたものを授業の中で見てもらう予定ですが…
とても緊張します。
しかし自分の考えたものに
プロの先生から直接ご講評をいただけることは他でもないチャンスですので、
出来る限り多く、先生からご意見をいただけるように、
作品提出は欠かさぬよう努力したいと思います。