2012.5.7

5月2日基礎科夜間部(松本)

5/2(水)のシナリオ基本講座夜間部の様子

 

連休の間なのに授業がある。なんてまじめなんだろう。
しかも大雨のうえに、じめっとあっつい。

 

今日は斎藤先生の3回目の授業だった。
はじめての授業から「コレはヤバい」と私は思っていた。

 

「脚本て小説と違う」
なにあたり前のことを!と思う人がほとんどと
思われるが、自分にとっては衝撃的だった。
「言いたいことが言えそうにない…」
小説だと心理描写や場所の情景説明など
みんな文字で表現できるけど、シナリオでは
「映像化できることしか、ト書きには書いては
いけない」という基本ルールがあるらしい。

 

どうしよう、できない!できないよーーー!と
心で叫びながら参加していたが1回目授業の最後に
「しゅ、宿題。」が、でた。何十年ぶりだろうか。
漫画を書き起こしするという作業だった。

 

まず、漫画を読む。
「ふーん、女の子が告白されると思って
されなくて泣いてる話ね」程度の認識が
書き起こすと違ってきた!

 

気持ちがわかる!登場人物の行動やしぐさにも
意味がある。
「なんかキュンキュンだよ!」と、
ひとりごとをいいながら、どんどん進めていく。
先生が「脚本の書き起こしはいいよ」、といっていたが
意味がわかった。

 

登場人物の気持ちがわかると、ひとりで
気持ちが盛り上がって、ト書きを書くのが
おっくうになり、セリフだけ書き起こして
先生に意味が伝わらないといわれた。

 

あ、そうだった。この感動を伝えるのが
台本だった。と、思った。けど、わかるけど
できないよー!と、おもった。

 

そして今日の授業。
漫画には描かれていないが
前段になるであろう部分を台本化してくる
宿題をみんなで披露するというものだった。

 

みんなの宿題を見てビックリした。

 

どれひとつとして同じものがない。

 

おんなじ漫画のおんなじ宿題なのに
登場人物の性格が、全く違う!
みんなの数だけ、登場人物が存在する。

 

話も違う。同じ漫画なのに。しかもどれも面白い。
自分にない発想に、斎藤先生の批評を
必死にメモる。みんなの宿題の中で
自分で「コレは!」と思うところに丸印をつける
「パクパクパクパク!パクります!」と
心で呪文を唱えながら!(byスペック)

 

ああ、学校に来てよかった。
自分ひとりでやっていたら、絶対に他の人のは
見られないし、自分の書いたものに対する
感想ももらえない。

 

その後、授業は規定時間で終わらず
学校近所の「やるき茶屋」に移動して
続きをしたのだが、飲みを控えるのが
つらかったー!次回は飲みに集中できると
うれしいと思いました。

 

松本純子
学校の面接表に「愛読書は」とあり
小説とか読まないので「なし」と書いたのですが
漫画でもいいんだ!と思ったテレビ番組制作会社
で働く人間です。どうぞよろしくお願いいたします。