2012.5.11

4月25日基礎科昼間部(相川)

水曜/基礎講座
―講師:鈴木智先生―

 

先週宿題として出された「変身」という題で
みんなA4一枚プロットを書いて提出

 

◎シナリオの書き方
●柱
・シーンナンバーは基本書かなくてよい
・場面と(かっこ内)には時間などを書く
・「外観」という表現は好まない人もいる

 

●セリフ
・端的に(芝居にとりこむ)
・説明っぽくならないようにする
・生き生きした口語体、感覚的なものにする
・テレビドラマは「ながら作業」で見られることが多いためセリフ(ナレーションやモノローグ含む)が多い

 

●ト書き
・目に見える状況、芝居、美術(どんな建物なのか等)
・映画はト書きが比較的多い
・「~と、○○が言った」などの「と」。セリフ後の動作を書いていたのが由来

 

※芝居には掛け合いが必要。例えば
「そのチャンネル取って」
姉が言う。

 

よりは、
「それ取って!」
「何?」
姉、チャンネルを指差す。
「ん!」

 

など人をからませる言葉が重要。

※動作で感情や様子などを示せるようにする。
例えば、「電話の前で円を描く」というト書きは恥ずかしさを表したりできる。

 

●登場人物の名前の表し方(セリフの上やト書きにて)
・大人の男は名字が基本
・若い男子供や女性は名前で書かれることが多い
(下の名前だとソフトな表現になる)

※名前を決める時はイメージが湧くよう、よく考えること。
例えば、名字で地名が分かったり、名前で兄弟や時代、人生観などが表現できる。

 

●タイトル(スーパー)
・Tで表す。例 T:「三年後」
・画で表すことができるなら、できるだけ画で表した方がよい
・タイトルを出すと少しドキュメンタリー風になる。
・緊張感が出る

 

※メインタイトルの出方も脚本家の芸の一つ。場面からよく考えること。

 

◎ストーリー・構成(2時間くらいの映画を例とする)
●第一幕:30~40分:セットアップ
●第二幕:40~60分:展開
●第三幕:30~40分:クライマックス

 

・プロットポイント1:セットアップと展開の変わり目
・プロットポイント2:展開とクライマックスの変わり目
・ミッドポイント:展開の20~30分後くらい:物語の折り返し地点

 

●物語の目的とモチベーションを考える
・主人公は誰でどんな問題を抱えているか
・共感を得るためには物語や登場人物などの状況を理解してもらうことが必要
・モチベーションはクライマックスまでに段々と上がっていく
・主人公の目的が物語を作り出す
・進む→障害①→対立①(悩み・葛藤・ドラマ)→進む→障害②→対立②

 

※「障害」や「対立」をきちんと考えること(ここが一番面白い要素のため)

 

●第一幕で少し全てについてみせるとよい
・主人公のプライベートの問題などもあるとよい