3月14日(夜)創作論講義
第67期研修科夜間部の鷲見裕子といいます。
創作論講義のレポートを書かせていただきます。
今回のゲスト講師は、雪室俊一先生。
ご存じ「サザエさん」のメインライターとして、現在も毎週執筆されています。
その他にも、数多くの有名人気アニメの脚本を長年手がけられており、
アニメ好きの私としては、とても楽しみにしていた講義であり、
身を乗り出して聞いていました。
先生はとても軽やかにお話をされ、冗談も交えて楽しい時間となりました
もともとアニメをやるつもりではなかった先生は、
漫画家、ちばてつやさんの作品が素晴らしいことに感銘を受けたそうです。
アニメでも実写でも、同じように人間を表現するように考えて脚本を書かれているとおっしゃいました。
サザエさんの中のキャラクターで、先生が考えたキャラクターは何人もいると聞き驚きました。
それは実際にまわりにいる人物をモデルにすると書きやすいとも教えてくださいました。
最近話題になっている「サイコパスの堀川くん」もモデルがいらっしゃるようで、
そのモデルさんの幼いころを想像して堀川くんをつくったら、
そのモデルさんの幼いころを知っている人から、
「確かにあんな性格だったよ!」と教えてもらったというお話に、みんなで驚いて笑ってしまいました
質問にも応じてくださり、私は「毎週毎週、どのようにネタを考えているのか」と質問しました。
すると、驚くことに今でも必ず、原作のサザエさんの4コマを軸に使っているとおっしゃいました。
そのひとつのエピソードから、お話を膨らませていくのだそうです。
帰りには、先生のほうから「飲みに行かないの?」と誘ってくださり、
ちゃっかりサインもいただいて最後まで粘って残っていた私と、
他の科の初対面の生徒のかたたちと飲みに行きました。
先生は飲みの場でも色々教えてくださり、なにかあれば連絡してくださいとまで言ってくださいました
数々の有名人気アニメに携われてきた先生とお会いすることができて、
私はとてもうれしかったです。
今でも、昔の様にアニメがゴールデンタイムにゴロゴロある時代だったらなあ・・・と思うのですが・・・
先生は「とにかくたくさん書くこと」とおっしゃられました。
書くことが習慣になれば、先生のように毎週毎週お話を考えられる脳になれるのでしょうか・・・?
約一年前の春、基礎科から入りまして、まもなく研修科も卒業です
せっかく入ったのだから余すことなく活用させていただこうと、
創作論講義、基礎講座・研修講座ともに、
今回私が一番の出席数だということだけは自負していますが、
これから作品のほうで成果が出せたらと思っています。