11月7日研修科夜クラス(S)
第71期研修科夜クラスSと申します。
このクラスでは基礎科を修了したばかりの人と、研修科を2度、3度と続けて受講している人が肩を並べて勉強しています。
開講してはや1か月。この日は受講生が書いたプロット1本とシナリオ2本の計3本を、輿水泰弘先生に講評して頂きました。
1本は私のシナリオ初稿です。どんな評価をされるのか、講評を受ける日はいつもドキドキです。緊張して授業に臨みます。
受講生が意見、感想を述べた後、輿水先生から直すべきところを15点、ご指摘頂きました。具体的には、
① 情報を語らせるためだけの名前なしの登場人物が多い。その結果、芝居の見せ場が薄まってしまっている。
② 葉書を読むシーンは長すぎて絵としてもたない。いっそのこと差出人本人を登場させたらどうか。
③ 主人公と妻の再会のシーンがあっさりしすぎている。もっと何か起きるはずだ。
などなど、どこがなぜダメなのかをシーンを追って丁寧に説明してくださりどう直せばちゃんとした「シナリオ」として成立するのか、全体の方向感をご教示してくださいました。 「芝居を作るという意識を常に持って書くように」というのが、この日の1番の学びポイントでした。
もう1本のシナリオは人情もの、プロットは青春ストーリーでした。1本1本じっくりと、プロ目線で講評して頂きました。
輿水先生は『相棒』のシーズン中で超ご多忙にもかかわらず、1本あたり20頁近くにわたる受講生が書いたつたないシナリオを毎回隅々まで読み込んできてくださいます。本当にありがたいです!
クラスではSFやサスペンスなど幅広いジャンルの作品が提出されるので、自ら積極的には読まない分野の勉強にもなります。
授業後は受講生で飲みに行き、あのシーンはこうした方がいい、ああした方がいいとさらに議論を戦わせました。シナリオを書いていると独りよがりになりがちですが、同じ目的を持った者同士、刺激になります。
指摘されたポイントとその意味をよくかみしめ、直した作品を次回の授業に提出します。こうして何度も直しを繰り返し、修了までに作品を完成できるよう執筆に励みます。