2008.11.18

11月18日基礎科創作論講義(稲澤)

本日の創作論講義  「シナリオ作家相談室」
講師/柏原寛司(シナリオ作家・映画監督)

 

 

今回の講義は、アクションを書かせたら右に出るものはいない、柏原寛司先生。
自分は、先々週の馬場先生以来、喉の奥に『何か』が、居心地悪そうにしているのを感じている。

 

「人間を書く」
「自分を書く」

 

この講座に来るまで、シナリオを書く上でこのような物を考えねばならないとは思ってもいなかった。
映画、ドラマは、エンターテイメントだ。
テクニックさえ学べば、シナリオは書けるものだと考えていた。
しかし、この甘い考えは、ここに集う多くの講師陣に、いとも容易く打ち砕かれる。
今回の柏原先生もその一人。

 

わけのわからないこの『何か』に、せめて輪郭を与えたくて、拙い言葉で投げかける。
柏原先生曰く、
「君は何が聞きたいんだ?」
自分でも分からなかった。

 

先生は言った。
新人のシナリオのダメなところを
「ヘソがない。書きたいところの周りをウロウロしているだけだ」と。
まさに、今の自分だ。
いや、自分はそれ以前である。
ヘソが何なのかも分からないのだから。
せめて春までに、このヘソが何なのか、これ位は分かるようになるのだろうか?

 

悶々とした日々がまだまだ続きそうである。

 

稲澤(第52期基礎科夜間部)
流浪人。様々な職を転々とし、現在に至る。
堪え性の無さは、ピカイチ。