2008.11.11

11月11日基礎科創作論講義(弓削)

本日の創作論講義  「映画監督の仕事」
講師/冨樫森さん(シナリオ作家)

 

 

6時50分富樫監督が俳優の卵さん二人を連れて登場。
私は察知した。
「今日の授業はきっと実りある二時間だぞ」
その通りだった。
監督はいかにして演技をつけるかを実演してくださった。

 

「よーい!スタート!!」の声が響き渡り静まり返る教室。
卵さん二人の演技は一回目から拍手が起こるものだった。
監督はシナリオから人物の気持ちを読み取り、どう表現したらそれが効果的に写るかを問う特に記憶に残っているのが、千代子が笑って涙を拭うシーン。
笑い方が微妙だとただ単に悲しくて涙を流しているように見える。

 

そこで監督はシナリオになかった動きをつけた。
追いかけっこしたり脅かして千代子をほんとに笑わせるというものだ。
笑い声が自然に漏れていてこっちまで笑顔になった。
どんな風にアドバイスしたらこの子は育つかな、いい演技するのかなと監督は考えるものだそうだ。

 

初回と最終回の演技では数段の差があった。
しゅげぇな監督って……。
しかし、自分の書いた脚本をこんなに熱心に考えて全体を作る監督がいて、演技する俳優がいるのだと思うと、書く方も軽い気持ちじゃいかんと思うのだ。
そんな風に思いながら授業後パソコンに向かってたら指の動かない自分がいた。

 

頑張れぇ~自分!
負けるなぁ~自分!

 

弓削 (第51期研修科夜間部)
思い立って“アラヨッ”と県知事の有名なあの県から講座を受けるために上京。
アクの強い作品を好む乙女。