2016.10.25

10月25日創作論講義:岸本卓先生

研修科夜間部 受講生の伊藤朝香と申します。

 

10月25日の創作論講義:岸本卓先生の回にお邪魔させて頂きました。
元々、シナリオ講座を受講したキッカケが岸本先生でしたので、
『ついにこの日が来たか!』 と待ち望んだ回でもありました。

 

まずは、エンターテイメント性に強いという、
三幕構成(第一幕、第二幕、第三幕から成り立つ構成)について教えて頂きました。

 

●第一幕とは… 状況説明部分であり、 『起』 にあたるところ(2時間ものであれば、時間目安約30分)

●第二幕とは… 葛藤部分であり、 『承』 にあたるところ(2時間ものであれば、時間目安約70分)

●第三幕とは… 解決部分であり、 『結』 にあたるところ(2時間ものであれば、時間目安約20分)

 

上記のような、時間配分で成り立っていると。
現場でお仕事する際にも、この構成を伝えてから制作に携わっているとの事でした。

 

そして、三幕構成に欠かせない
ターニングポイント:プロットポイント1・プロットポイント2 のお話へ。

 

●プロットポイント1とは
第一幕の中にあるターニングポイント。
物語のスタート地点であり、第二幕へ移行するキッカケ部分。
(主人公に課題を課する部分かなと…私個人の解釈ですが…)

 

●プロットポイント2とは
第二幕の中にあるターニングポイント。
『転』にあたる部分であり、第三幕へ移行するキッカケ部分。
(主人公が第二幕で受けた葛藤を解消するポイントかなと…これも私個人の解釈ですが)

 

だいぶ、私個人の解釈が入っていますが…
「物語の仕組みとは?」という事を教えて頂きました。
何となく分かっていたようで、
実際これをもとにシナリオを作るのは難しいそうだな…と。

 

シナリオ添削の時間では、提出したシナリオを元に岸本先生が
『プロットポイント1・プロットポイント2はどこにあたるのか?』
というのを提示してくれました。
提出されたシナリオに沿ってみてみると、
プロットポイント1が2つあったり、プロットポイント2が無かったり…
と様々な状況がありました。
難しいそうだな…と思っていた私も、
自分のシナリオだからこその納得、足りない部分が浮き彫りになり、 自然と糸口が見えてくるようでした。
「いい作品を作れば、自分のクレジットになる!という心持ちで、 初稿を守るのではなく、どんどん捨てて、いいものを取り入れていこう」 とも、教えて頂きました。
『この心持』と、『三幕構成』を自分のものに出来たら、
エンターテイメント性に強い脚本家になれるのではないかという希望と、
これを自分のものにする事ができるのか…という焦りをヒシヒシと感じた私でした。

 

そして岸本先生の講義を受け、67期研修科夜間部では、新たな試みが…
みんなで、『三幕構成』や『起承転結』を高め合おうと、
講評用のLINEグループが立ち上がりました!
ますます、熱気が加速していく研修科夜間部です。笑

 

この回を企画してくださった事務局の方々、
お忙しい中、講義に来てくださった岸本卓先生、
本当にありがとうございました。