2008.10.21

10月21日基礎科創作論講義 (元木)

本日の創作論講義「私のシナリオ作法 1」
講師/坂田義和さん(シナリオ作家)

 

 

基礎科の創作論講義にお邪魔しているだけでも
おこがましいのに、またブログなんて。
と言いつつ、断れない女。
そんな断れない女が、今日は心を入れ替えて
真面目に「講義内容」について執筆することにした。

 

私は、だいたい断れない。仕事とか、特に。
「断らない」と言った方が正しいだろうか。
もはやここまで来ると、美学の域に達していると思う。
だって、断った先には何も生まれないから。
多少、しんどい思いをしたとしても、そこから
得るものが必ずあるし、何より依頼人の
「ありがとう」の一言が気持ちいいのだ。

 

私のことを表面しかしらない人間は、
「んぁあ?」としかめっ面で凄まれるんじゃないか的な
威圧を恐れて、そもそも物事を頼んでこないので、
バランスがとれている・・・のかもしれない。
なので、このスタイルは生涯貫き通すこととする。

 

さて、本日の講師は。

 

「私みたいなつまらない作家」と、授業中に
通算3回以上はご謙遜なさった坂田先生。
私は、人が謙遜する姿というものが、昔から好きだ。
その一言を言わせているその人の人生の労苦が、
見え隠れする一瞬だから。

 

坂田先生は、慎ましやかながら、一貫して
創作に欠かせない大切なことを教えてくださった。

 

すべては、陰と陽を仕組まなければ成立しない。
ストーリーにも、人物設定にも、相関関係にも。

 

ドラマとは、人生の縮図だと思う。
いいことがあれば、悪いこともあるし、
感性が合う人間がいれば、まったく合わない真逆の人間もいる。
そう思うと、陰と陽が仕組まれていないようでは、
観ているうちにどんどん引きずり込まれるような
魅力的な作品には成りえないということだ。
作品の中に、自分の人生と重なり、
共感できるシーンがなければ、そこに感動は生まれないからだ。

 

先生は、最後に印象的な一言を残された。
「映画やドラマをたくさん見ているだけではダメ。
書くことを実践する人に、シナリオの神様は降りてきます」

 

今すぐ、私めに降臨キボン。

 

元木 (第51期研修科昼間部)
今年9月まで基礎科を受講し、今月から51期研修科に進む。
忙しい仕事と両立させながら、講座にはほぼ毎回出席。