2008.10.15

10月15日研修科昼間部(松原)

いよいよ始まりました。第51期研修科昼間部です。

 

メンバーは研修科再受講生が半数近く。
過去に放送された経験をもつ者、次のコンクールで入賞間違いなしと噂される者、厳しい基礎科で書き続け生き残った者。
いずれも猛者ぞろいです。

 

僕、こんな所にいていいのだろうか?

 

講師は基礎科からの高田宏治先生、井上登紀子先生に加え
あの吉本昌弘先生が参加してくださいました。

 

講師の紹介をいたします。

 

高田宏治先生は
「極道の妻たちシリーズ」「鬼龍院花子の生涯」
「茶々-天涯の貴妃-」などの作品が有名で
プロの脚本家からも先生と呼ばれる業界の重鎮です。
現在は東京国際映画祭の審査員も務められています。

 

井上登紀子先生は
「暖流」「恋うたドラマSP 純愛ラプソディ」
「パンダが町にやってくる」を執筆され
いま女心を書かせたら右にでるものはない超売れっ子です。

 

そしてもう一人。吉本昌弘先生です。
吉本先生は後の脚本家に多大な影響を与えたあの
「もう誰も愛さない」を執筆した伝説の男です。
「ママはアイドル!」「菊次郎とさき」や、最近では
「相棒」「シリウスの道」でも有名です。
なんだか頼れる兄貴みたいな存在です。

 

それからもう一人、実は影の講師がいます。
それは夜間部の田部俊行先生です。
田部先生は高田先生に師事していたこともあり、
僕達の集まりに快く参加してくださいます。
「高田先生の前では僕も生徒だから」とさらりと
言ってみせる田部先生、格好いいです。

 

半年間これほどの講師と受講生でやっていくわけです。

 

大丈夫か、僕。

 

本日は実質的な初日。
井上先生が講師を務めます。
プロット、脚本含めて合計4つの講評がされました。
研修科だけあって井上先生も仲間たちも
話す内容が違います。

 

感情的になるわけでもなく、冷めているわけでもなく、
あくまで論理的に、どうすれば脚本が良くなるか皆で考える。
この雰囲気たまりません。
僕もすっかりその気になって知ったふうな事を言ってみたりしました。

 

すると途中で高田先生が現れました。
僕の講評が始まるちょうど前くらいです。
国際映画祭で六本木に向かう途中だったのでしょうか。

 

しばらくして席を立たれた高田先生、
「後の席からだと凄い傑作を書いてるみたいに
聞こえるな。ま、ホンを読むとだめなんやけどな」

 

高田先生、いつものように鋭いご指摘
ありがとうございました。

 

執筆/松原(第51期研修科昼間部)
小学生の息子、「尊敬する人物は?」と
訊ねられ「世界のナベアツ」と答えたらしい。