10月11日創作論講義
井上由美子先生の講義を受けました。
(井上先生の作品に強い思いがある私は、
幼いころ初めての遠足の前日、
眠れない小学生1年生のような気持で
身を清めて参加致しました。
当然のごとく前の席に座り、先生をお待ちいたしました。)
先生は生徒として、基礎科担当講師として、ここにおりましたと語り、
我々受講生を前に、 「シナリオは書くしかない」とまず肝心な言葉を贈り、
私たちに心のこもった90分間の白熱創作講義をなさいました。
まずは、発想の仕方、構成、セリフについて教えて頂きました。
1.発想の仕方について、何もないところから物語を考えるよりも、
具体的な事柄から物語の発想をするとよいとアドバイスされ、
数枚の写真をもとに、物語をつくるレッスンを。
与えられた作成時間が数分間の短い時間でしたが
参加された生徒の方達から回答が積極的に発表されました。
子供のように気がちいさくなり、私は書いたものを発表できませんでした(反省!)
2.構成について、構成は順序です。
参考となるシナリオを書き写し、効果的な順序を学ぶように。
3.セリフについて、人とのつきあいが大切です。
人とのつきあいのなかで、傷ついたとき、 どのような言葉で傷ついたのかを思いだすとセリフの勉強になるとのこと。
一番はずかしかったことについてストーリー作成(15分)の課題が出され、
参加者全員取り組みました。
(ちなみに、普段ペンで書いていない私は、途中で手が動かなくなり、
アラビア文字のような字で馬鹿みたいなストーリーを書きました。
きっと意味不明読解不能だろうナ……。)
最後に質問について、お答えくださり、
あっという間に白熱の90分間講義は終了いたしました。
(質問内容は手が動かなくなり、書き取りが困難でした。)
講義終了後、教室は運動を終えたような静かな熱気に満ちていた(ような気がしました)。
夜更けの帰り道で、「シナリオは書くしかない」との井上先生の言葉が
どこからともなく聞こえてきて、
切ないようで、何か心温まる思いに胸が満たされてゆく私でした。
「井上先生、……有り難うございました!」