1月12日創作論講義(酒匂)
本日の創作論講義夜間部 「三幕構成について」
[講師] 鈴木則文さん(シナリオ作家・映画監督)
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新しい年がスタートし、2010年第一回目の創作論講義・講師は鈴木則文先生でした。
(今日だけ特別に、昼と夜の講師が違ったのですが、仕事のため夜の部しか参加できませんでした。ちなみに、昼の部はTBSプロデューサーの鈴木早苗さんでした。)
鈴木則文先生と言えば、私達の講師、掛札先生と共に「トラック野郎シリーズ」など数々の作品を生み出した名監督・名脚本家です。
しまった、こんな事なら忘年会で掛札先生にお借りした「文学賞殺人事件 大いなる助走」(鈴木則文先生監督作品)を先に見ておけばよかった…と思わず後悔してしまいました。
鈴木先生の講義では、先生がこれまでに得たものがいっぱい詰まっており、それを一つでも多く皆に伝えたいという想いがひしひしと伝わってきました。
そして、何よりもこの三つを覚えて帰ってくれとの事でした。
①シナリオはミステリー
②タイトルにこだわれ
③ラストを決めろ
【補足】
①シナリオはミステリー
これは一番強調していました。
「映画は“唐突”と“不意打ち”」、「物語をつくるって事は謎を解明していく事」、「TV局があんなにミステリーを放送するのは、大衆がそれを望んでいるからだ」との事。
確かに、私も連続ドラマを見ていて、たとえつまらなくても(偉そうですみません…)ミステリー仕立ての作品は気になって最後まで見てしまいます。
<先生のおすすめ作品>
「第三の男」、「サンセット大通り」、「埋もれた青春」、「めまい」
更に、「純文学、世界文学を読め!」との事。
②タイトルにこだわれ
「タイトルは大切だ!最後までこだわれ!!」との事。
<先生のおすすめタイトル>
「吾輩は猫である」、「人間失格」、「斜陽」、「点と線」
③ラストを決めろ
「脚本は順番に書くのではなくラストを決めて、それに向かって書く」との事。
その他、色々な事を教えて頂き、本当に勉強になりました。
私事ですが、2010年の最大のテーマを『書く』ことに決定しました。
最近、授業や課題、プライベートでさえも「文章力・表現力がない…。」と悩む事が多いので、とにかく一つでも『書く』機会が増えればと思い、なるべくこの「受講生ブログ」も書こうと決意しました!
今年も、プロの脚本家を目指して頑張りたいと思います。
酒匂彩子(第54期基礎科夜間部)
今年はおみくじで「大吉」を2つ、ひきました!
2010年、いい年になりそうです。