基礎科昼クラス N
シナリオ講座基礎科昼クラスには、
未成年の方から定年退職された方まで、
出身地は北海道・東北から南は九州まで、
老若男女さまざまな方が在籍しています。
人の数だけ生き方があると言われますが、
受講生の皆さんのそれぞれの経歴や職歴を聞くとまさにそれを実感します。
講座で学び始めると「人をきちんと描けないと良い脚本は書けない」ことを痛感するのですが、
この多様な方々に囲まれ、さまざまな考え方を聞き、いろいろな話ができる環境こそが、
講座に通う一番意義のあることではないかと思います。
誰かが言った「人生において最も興味深いことは人と人の出会いである」という言葉を実感しています。
また、日ごろ、映画やドラマの脚本について語り合える人は身近になかなかいないと思います。
「おもしろい」「感動した」と言った作品自体の感想を語る人や
「○○は渋いな」「△△の存在感がすごいね」などと俳優の演技について語る人はいても、
「脚本が良いね」「ラストで最初の伏線が解決する見事な脚本だね」などと
脚本自体を語れる人は少ないと思います。
そのもどかしさが講座に通うことで解決するというのは魅力です。
なぜ、私が昼クラスを選んだかというと、夜クラスに比べると受講生が少なく、
一人ひとり丁寧な指導を受けられる。
先生に顔と名前を覚えてもらえる。
意見や感想など発言しやすいと考えたからなのですが、
その選択は間違っていなかったようです。
また、通い始めてから気付いたのは、授業が午後4時に終わるので、
授業後、客が少ない時間帯のレストラン等で時間を気にせず、
授業で疑問に思ったことや全体の場では言えなかったことを話し合ったり、 舞台や映画などの情報交換をしたりして 更に親睦を深められるというのも昼コースの利点です。
先生方にもしばしば参加していただいています。
講座の先生方の話の中で、
毎回必ず過去の名作や現在上演されている映画の話が出てきます。
特に、名作と言われる作品は
「タイトルは聞いたことがあるけど見たことがない」という状態だったので、
今は「もっと映画を見なくては」とDVDのレンタルにいそしんでいます。
映画に限らず、日々の生活においても
“高く広いアンテナを持って”自分の感性を研ぎ澄ませる努力を続けたいと思っています。