シナリオ講座・講義録 創作論講義出張編(2)
田部俊行先生編
主人公で魅せろ!
文・ 井田天 蔵乃介
「平凡な主人公を描きたい。
シナリオを学んでいる方から
こういう言葉をよく耳にしますが、これは間違いです。」
田部先生が講義で仰っていた中で、
井田天が一番印象に残った言葉です。
平凡は難しい。
井田天もよく聞きます。
主人公は感情移入できなければいけない。
これも井田天、よく聞きます。
おそらくではありますが、
上記二点から、平凡な主人公を描くことができれば、
自分のシナリオの腕の証明になり、
かつ、多くの人が感情移入できるよくできた主人公が描ける。
そこから「平凡な主人公」という概念が生まれたのだと
韋駄天は考察します。
「脇役は善悪どちらかでいいが、
主人公は善悪両面を描かなければならない。」
人間である以上、やはり良い面もあれば悪い面もある。
これは誰しもがよく理解できる所だと思います。
まあ、個人的には人の良い面だけ見て生きていけたらなぁ。
とは思ったりもしますが(笑)
この辺はやはり、視聴者と一番長い時間触れ合うのが
主人公なわけですから、良い面だけ見せ続けれられても・・・。
って、井田天が思ってしまうのは、
井田天が疲れてるからなんでしょうか(何
「主人公は落ち込めば落ち込むほどいい。」
・・・えー、井田天、今がどん底です(何
まあ、冗談はさておき、田部先生は講義の中で「欠落」という語句をよく使用していらっしゃったように思います。
そして「欠落」を満たすために主人公は行動し、
クライマックスで「復活」する。
そこに視聴者はカタルシスを覚える。
辛い恋に悩む主人公。
そこには「笑顔」は無い。
恋は楽しいはずなのに。
相手を思って行動すればするほど、
相手の心は自分から離れていく。
伝わらない思い。
悩み続ける主人公。
そして、主人公は恋人との別れを決断する。
欠落を満たすために主人公は行動していたはずなのに、
主人公の決断はより大きな欠落を招くという皮肉。
恋人を失い、落ち込む主人公。
そこに主人公に差し伸べられる手。
その手は今まで自分に対して
一途に思いを寄せてくれていた手。
主人公はその手を取る。
そこには主人公の「笑顔」があった。
上記は先生が講義で例に出した映画の概要ですが、
ここに記述するに当たり、
かなり井田天の脚色というか、
思い込みが入っています。
特に後半部とか(汗
タイトルを出すわけにもいきませんし、
ここは一つカンベンしていただけるとありがたいです(何
べっ、別に井田天が講義を
ろくに聴いていなかったわけじゃないんだからねっ!
ちゃんと聴いてたんだからっ!
メモも取ってたし!
そこっ!メモする内容が間違ってるとかつっこまないっ!
しかし、上記を書いていて思ったことですが、
人の不幸って美味しいですね(笑)
田部先生が主人公に「欠落」を用意しろとか、
落ち込めば落ち込むほどいい。
とか、講義であれだけ繰り返していたのが
わかる気がします(違
とはいえ、やはりハッピーエンドで
すっきり終わりたいというのは人のサガなのでしょうか。
終わりよければ全てよし。
ちなみに上記の例は上司と不倫している
OLが主人公という、まあありがちな設定なわけですが、
見返してみると平凡とは全然違いますね。
上司と不倫してるし。
まあ、OLってたいてい上司と不・・・うわなにをするやめ(ry
主人公は魅力的でなくてはならない。
とりあえず井田天は平凡どうのこうのいう前に、
魅力的な主人公。
これを描けるようにまい進して参りたいと思います!