基礎科昼クラス(T)
開講日に、「なぜ、脚本を書こうと思ったのか」 という問いかけを学長の桂千穂先生からいただいて、早いもので1か月と半分程が過ぎました。
その問いかけが頭から離れず、ぼんやり自問しながら、講義に通っています。
やっと、赤坂に来るのも慣れてきました。
これまでの授業では、「ローマの休日」「切腹」や「HERO」などの映画・ドラマ作品を通し、脚本を書く上での基礎知識等を学んできました。やはり、名作といわれるものは脚本構成の点のみを見ても美しく、学ぶことがたくさんあります。
また、先生方の作品に対する説明等を聞き、もっと意識的に作品に触れなければならないなあと、反省してばかりでした。
そして、11月最後の講義から、個々の作品に対しての講評が始まりました。
「合評は、一人で書いていては経験できないことだ!」と授業に臨んだのですが、他の方の作品に対して、いざ言葉にしようとすると大変難しく…。
小川智子先生が、様々な角度から意見をする姿は、すごい、の一言でした。意見や疑問によって、新たに物語について考える、とっかかりになる、そうして作品が深まり発展していくと実感した講義でした。
「合評というのは、現場でもよく行いますよ」という、小川先生の言葉は大変重く心に響いたので、次回からはしっかりと発言できるようにしていきたいと思います。
また、他の方の作品を読むこと自体も、自分にはない発想ばかりで、大変面白いです。やはり、人間はそれぞれ違うのだなあという、当たり前のことをしみじみ思ってしまいました。
それぞれにある作りたい物語を作っていくことは、その人の中と向き合うことでもあるのだなと実感します。そして「どういう物語をつくりたいのか」は、「なぜ脚本を書こうと思ったのか」という桂先生の問いにも、つながっていっているのではないか、と感じました。
ですので、これからも自問しつつ、半年間頑張っていこうと思っています。