9月15日研修科昼間部(松)
親愛なる読者の皆さま。今日は桂先生の最後の講義です。
言わずもがな、秋はお別れの季節です。松たかおは昼間研修科を卒業します。
卒業します(輪唱)
思い起こせば、この半年間、何でもないようなことが幸せだったと思う。
桂先生の初授業の日、ディズニーアニメ「三匹の子豚」をシナリオに起こす課題を提出した時。桂先生に「たいしたもんだ」と褒められた時は、頭の中に
カツラ―でよかったぁーはじめてそう思ったァ。と鳴り響いたものだった(注:桂先生のファンのことを最近、カツラ―と言うそうだ)。
そして、ドキドキで提出した初プロットは「こんなん書いてたら、頭がおかしいんじゃないかと思われるよ」と言われ、
それは誰のせいなんだろう?それはわかってるんだろう?
と落ち込んだものだ。つまり、桂先生の一言一言に一喜一憂した半年間だった。
ああ、蔦の絡まるチャッペルに「シナリオが上手くなりますように」と祈りを捧げた日が懐かしい。
話が急に飛んでしまって恐縮ですが。
今、同じ昼間研修科の講座生を思い出すと、あの人はKさん、あの人もKさんと、「K」のイニシャルのつく人がやたらと多い。これは偶然だろうか?……偶然だ!!!(もう最後だから独り突っ込み)
桂先生のイニシャルも「K」である。
その講座ももうすぐ終わる……流石に寂しいですね。
嗚呼、シナリオ講座!!
最後に
やれ、「締切は延ばせないか」、やれ、「印刷部数は多くくれ」と松たかおは我儘だった。手の焼ける受講生だった。
久松さんや荒井さんはきっとこう言っていたと思う。
久松「本当に松たかおって金魚みたいだよね」
荒井「そうそう、見た目はきれいだけど、中身は食えたもんじゃない!」
お二人さん、済まむ!!!!!
松たかおのテンションは良くも悪くもパネェ!!!
もんなんですよ。ん?違うな。「良くも悪くも」でなく、「悪くも悪くも」ですね。
まぁ、松たかおのことを書いても皆さん、退屈でしょうから、桂先生ネタに振り直します。
今、僕の手元にある桂先生とのツーショットの写真を見ると、桂先生が口もとを窄めていらっしゃる。
雑誌「シナリオ」等の雑誌でも時々この表情を拝見するのだが、「何故こういう表情をなさるのか?」と長年の謎だった。
だが、今、不意に疑問が氷解した。これは照れ隠しの情動が桂先生に起った時に現れる現象なのだ。
その証拠につい最近まで先生は人に先生呼ばわりされることが大の苦手だったのだ。昔の受講生だって「桂さん」と呼ぶ人は多い。
そのー、証拠になってない、というご批判は最後だから何卒お許しくだされ。
そして、桂先生が再び講師を引き受けられる日が来ることを松たかおは願って止まない。
字数はもう残り少なくなってしまった。桂先生からいただいた座右の銘を皆さんにご紹介してブログの結びとしたい。
「(シナリオライター)はいつもアナーキーで好奇心旺盛でなければならない」
嗚呼……し、痺れるゥー。
僕は桂先生をほんの少しだけ嫌いになりたい。