2012.6.1

5月30日基礎科夜間部(中野)

今回から港岳彦先生によるシナリオの基礎の講座が始まりました。
港先生第一回目は様々な著名の人の言葉、そして港先生の言葉を合わせてご教授して頂きました。
話を聞き創作意欲が沸き描きたい描きたいと思って家に帰ってさぁ描くぞ!となります。
しかし描けない、上手くいかない、ぐぎぎぎ。

 

今回の講座でジム・ジャームッシュ(アメリカ合衆国出身の映画監督・脚本家)さんの言葉で
「物語がキャラクターを作るのではなくキャラクターが物語を作る」と言う言葉を聞きました。
心にずんときました。
こうこうこういう物語でこれを伝えたい!
ってなってしまうとついついキャラクターに言いたいことを言わせてしまう、直接説明させてしまうことが多い。
生きた人間を描け!操り人形にしてはいかん!と反省の毎日です。

 

シナリオは映像化前提で描くと言うことでその後映画になるならスタッフさんや役者さんに見てもらうことになるのです。
自分には経験がないのですが役者さんというのはやはりシナリオでそういったキャラクターの作りをしっかりと見抜くらしいです。
なのでちょっとでも疑問があると「ここってどういうことなのでしょうか!?」と真摯に質問をしてきてくれるそうです。
役者という職業なのでやはりキャラクターに対して一遍の疑問も持ってはいけないのだろうなと感心するのと同時に自分もキャラクターを真摯に描かないといけないなと反省。
キャラクターと向き合うに当たってそのキャラクターの履歴書を書いてみると良いと聞いてなるほどなと思いました。

 

そしてシナリオを描くにあたってとても大事なのは自分。
表現をするということは自分自身を発見することであると教わりました。
先日、5月29日に映画監督の新藤兼人さんが亡くなられました。
そして今回の講座で新藤兼人さんの言葉が出てきました。
「だれでも一本は傑作を書ける。それは自分の周囲を描くことだ」
なかなかそれが上手く出来ない、自分が描きたい事、思ったことを描いているはずなのに上手くいかない。
でもそれはやはり自分自身をわかっていないからだと実感してします。
自分を知る、自分を見つめなおし自分を見つけること。
それを常々考えるようにしていこう。
いつか傑作といわれなくても満足のいくものがかける様に。

 

うーんシナリオは難しい。
しかしうーんうーん唸るだけでは始まらない。
とにかく描いてみよう、たくさんのエネルギーとやる気をもらっているのだから。

 

講座の先生方、ゲストでいらっしゃる方々、講座の関係者様、受講生の皆様には心から感謝しております。
ありがとうございます。