2010.8.9
シナリオの女神(研修科夜間部)
8月4日の講義は小川先生でした。提出作品は一本。
全員の講評のあと、先生の講義。
講義というより、ハコの練り直し作業という感じでした。
色々な方から色々な意見を聞いて
提出者の方も大いに刺激になったと思います。
前回のブログで
「シナリオは苦しむことで上達する」と書かれてましたが、
私もいま壁にぶつかり、苦しんでいます。
今回の講義で小川先生の言われた言葉が忘れられません。
「作品の核になるもの=テーマがあやふやになると、
作品がブレることがある」
作品の核になるもの、主人公のこだわり、
これだけは譲れないという強固なものが、
他人の意見を聞いたり、
素材を調べていくうちにぼんやりとしてくる……。
特に調べるうちに、
面白いと思えるアイデアが浮かんだら危険だそうです。
本来進むべき道ではない、脇道のほうが魅力的に映っている状態で、
そちらへはまり込んでしまい、ゴールに行き着かない……。
基礎科のときに出したプロットも、
シナリオ化する中で、そういう状況になりました。
改定すればするほど、出口の見えないトンネル状態、
いま、提出しようとしているハコも同じ状況です。
しかし、ここを突破しない限り、
作品という果実を味わうことはできないわけで……。
核となるものに立ち戻り、もう一回最初から組みなおす、
その地道な作業をやり抜くしかありません。
天才でもなんでもない、平凡な自分だけど、
何か一つくらい、面白い作品が書けるはず。
そう信じ、頑張り続ける人にはきっと、
シナリオの女神様が微笑んでくれると思います。