7月14日創作論講義昼間部(和田)
本日の創作論講義「『相棒』ことはじめ」
講師/香月純一さん(東映プロデューサー)
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7月14日 東京 晴れ
毎週、田畑の多い場所からシナリオ講座まで通学する身には、近頃の東京のコンクリートの暑さが耐え難く感じられます。
講座がはじまったころは毎回、雨か曇りの日が多かった気がしますが、今になるとその頃が過しやすかったなと思えます。
本日の講座は「『相棒』ことはじめ」
講師の香月純一さんは人気ドラマ「相棒」を手掛けた方です。
香月さんはまず、ご自身が東映株式会社に入社されてからどんな仕事をしてきたかをお話しました。
プロデューサーは何をする人か?
「何かを言い出してそれを実行に移す人」
「国語、算数、理科、社会、英語 すべての教科が必要な仕事」
と説明しました。
そして1999年から「相棒」が創り出されたお話。
脚本を書かれた輿水泰弘さんのことは以前からセリフやキャラクターなど、とにかく面白いことを書ける方だと注目していた。
「杉下右京は人材の墓場」
などのキャッチフレーズもポンポンと面白いものを思いつく方だ。と香月先生。
「相棒 劇場版」を制作するにあたってのエピソードでこんなことがあったそうです。
脚本を戸田山雅司さんに依頼した時、戸田山さんはまず
「私でいいんですか?」
と問うたそうです。
そして、一日考えて答えを出すということになり、いったんは帰ったとのこと。
戸田山さんはちょうどおみやげをもらって帰ったそうなんですが、そのおみやげの中身がなんとティースプーンの形をしたチョコレートだったそうです。
「右京さんのティースプーンだ!」
となにやら深い縁を感じ、劇場版の脚本の依頼を受けることになったそうです。
そしてそのティースプーンのチョコレートも右京さんを狙ったわけのおみやげではなく本当にたまたまだったとのこと。
などなど、相棒についてのお話を伺い、次の日「相棒 劇場版」のDVDを借りてみました。
制作にまつわるいろいろを知った後に見るとまるで自分も何かに関われたような気がしてうれしくなっちゃいますね。
和田(第53期基礎科昼間部)
2009年4月より、基礎科昼間部を受講。
週2日、長野県から講座に通っている。