2008.12.2

12月2日 基礎科創作論講義(柴田)

本日の創作論講義  「プロデューサーが新人に求める条件」
講師/森重晃さん(プロデューサー)

 

 

「それぞれの作品にそれぞれの正解がある」
今回の講師、森重晃プロデューサーの言葉です。自主映画の上映活動からキャリアを始め、大森一樹、井筒和幸、長崎俊一、山川直人、山本政志といった自主映画出身の監督たちと共に作品を作り続けてきた、氏ならではの言葉だと思います。
また、氏が「オリジナルの面白いライターに期待してしまう」のも、そういった体験からなのかもしれません。
それらの話を聞いてぼくは、それぞれのライターにもそれぞれの正解があるのかもしれない、と思いました。うーん、自分の正解が、食うに困らない正解だといいなァ。
「どんな仕事にも自分なりのイメージを持つべき。でないと押し切られるし、負けだ」とも氏は仰っていました。何かと周りに合わせてしまう自分には、耳が痛かった。今でもまだ耳鳴りがするくらいだ。この耳鳴りが止まないうちにシナリオを書けということなんだろうか。
今回の講義はなんだか打ち合わせのような雰囲気のうちに終わった。自分には誰かと打ち合わせをする予定もした経験もないのだけど、最低限の緊張を保っての談笑というか、そんな、自主シナリオライターには得難い2時間だった。

 

それはそうと森重プロデューサー、初プロデュース作『ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け』の予算オーバー分を負担した数百万、どうやって返済したんだろうか。
しまった、質問しておけばよかった。
ああ、借金なんて耳が痛い。この耳の痛みが消えないうちにシナリオを書けということなんだろうか。

 

柴田(第52期基礎科夜間部)
白坂依志夫氏のエッセイ「人間万華鏡」を読み、女優さんと睦み合いたく受講を決意。
恋人との手切れ金捻出のため話を練るが、ラジオドラマの賞金ではいささか、心許ない。