シナリオ講座
学びのシステム

ABOUT
ABOUT

シナリオ講座とは

シナリオ作家協会は、1957年に「シナリオ講座」の母体となる「シナリオ研究所」を開設し、池端俊策、猪又憲吾、桂千穂、鎌田敏夫、ジェームス三木、中島丈博などの優れた脚本家を輩出しました。そのメソッドを受け継ぎ、広く参加者を募ったものが現在のシナリオ講座です。

シナリオ講座開講後、井上由美子氏(TV『緊急取調室』 『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』)、野島伸司氏(TV『何曜日に生まれたの』 『高校教師』)、武藤将吾氏(TV『3年A組』 『花ざかりの君たちへ〜イケメンパラダイス〜』)、三嶋龍朗氏(Netflix『幽☆遊☆白書』 『シティーハンター』)、藤田伸三氏(アニメ『それいけ!アンパンマン』 『不滅のあなたへ』)、港岳彦氏(映画『正欲』 『アナログ』)、三島有紀子氏(映画『繕い裁つ人』 『幼な子われらに生まれ』)、横幕智裕氏(TV『ラジエーションハウス』(原作) 『名建築で昼食を』)、渡部亮平氏(映画『哀愁しんでれら』 『3月のライオン』)を筆頭に、第一線で活躍する優れた脚本家を輩出し続けております。

シナリオ講座は現役の脚本家たちが執筆指導をするシステムを特色としており、受講生と脚本家間の交流が盛んです。また受講生が互いに刺激し合い、脚本家として成長できるような場を提供します。具体的には、自分が書いた作品を講師だけではなく、クラスメートにも共有し、全員で合評します。時には厳しい意見が飛び交うこともありますが、他者の批評を受けて推敲していくことで、脚本の技術は確実に身についていきます。

基礎科は16歳以上の方でしたら、学歴・経歴問わずどなたでも受講できます。
「シナリオを全く書いたことがありませんが授業についていけますか」というご質問をよくいただきますがほとんどの方が未経験者ですので、安心してシナリオ講座の門戸をたたいてください。

ABOUT

シナリオ作家協会とは

日本シナリオ作家協会は、作家同士の交流促進および創作の機運の向上、次世代人材の育成、そして映画界の発展や現場における労働条件の整備、著作権思想の普及を目的として設立された脚本家・映像作家の自助団体です。当協会の起源は1936年にまで遡ります。

CHRONOLOGY

年表

1936
1936
昭和11年
シナリオ作家協会の前身「シャッポーの会」誕生。「シャッポーの会」とは昭和11年日本で初めて脚本家の横のつながりを持ったグループである。
1956
昭和31年
シナリオ会館が東京都港区麻布霞町十一番地に落成。
シナリオ研究所の広告
(月刊シナリオ1957年2月号)

シナリオ研究所新開設  研究生募集!! 四月中旬開設(四月開講、十月終了)

理論と実際による映画界最初のシナリオ・アカデミー、
優秀修了者は映画会社に推薦
(規約送付、二十円同封申込まれたし!)
社団法人シナリオ作家協会
株式会社シナリオ倶楽部

「新人登場せよ」
宿願の夢は実現した。シナリオ研究所の開設である。
芸術は常に新人の登場によって前進する。近代芸術である映画は絶えず新人の情熱によって太り脱皮してきた。将来もまたそうである。シナリオ・ライターを志す者は勿論、プロデューサーたらんとするにも、デレクターたらんとするにも、まずシナリオを究明せねばならぬ。映画の門はまずシナリオを叩かねばならないのだ。要望に応えて開くシナリオ研究所の責任は大きい。
シナリオ会館の講堂に設備された最新型の映写装置は、ここで映写される教材フィルムより、理論と実際の具体的なかけ橋となろう。
全国の映画青年よ、映画に志さんとするものはまずこの門を叩け。

シナリオ研究所入所 面接試験風景
試験官:野田高梧、八住利雄、柳井隆雄、八木保太郎、若尾徳平、新藤兼人、館岡謙之助、長瀬喜伴、猪俣勝人、中山隆三

シナリオ講座第一期生(新宿区高田馬場・1983年)

シナリオ講座広告
(月刊シナリオ誌1983年2月号)

撮影所見学(1983年)

1983
昭和58年
東京都新宿区高田馬場に、東京YMCAと共催で「シナリオ講座」を開講。

シナリオ講座教室(港区赤坂)

2002
平成14年
シナリオ講座、赤坂シナリオ会館に移転。
シナリオ作家協会の単独運営になる。
シナリオ作家協会設立。
1936
昭和11年
月刊シナリオ誌1957年(昭和32年)1月号掲載
シナリオ研究所開講。
月刊シナリオ1957年2月号に広告が登場する。
1957
昭和32年

シナリオ研究所で講義中の笠原良三氏

シナリオ研究所入所 筆記試験風景

新「シナリオ会館」東京都港区赤坂に落成。
1964
昭和39年
シナリオ研究所紛争起こる。(学生運動)
1971
昭和46年
シナリオ作家協会設立。
1972
昭和47年

シナリオ講座講義風景①
(新宿区高田馬場・1983年)

シナリオ講座講義風景①
(新宿区高田馬場・1983年)

シナリオ会館及びシナリオ講座、人形町に移転。
2021
令和3年
1936
昭和11年
シナリオ作家協会の前身「シャッポーの会」誕生。「シャッポーの会」とは昭和11年日本で初めて脚本家の横のつながりを持ったグループである。
1956
昭和31年
シナリオ会館が東京都港区麻布霞町十一番地に落成。
1957
昭和32年
月刊シナリオ誌1957年(昭和32年)1月号掲載
シナリオ研究所開講。
月刊シナリオ1957年2月号に広告が登場する。
シナリオ研究所の広告(月刊シナリオ1957年2月号)

シナリオ研究所新開設  研究生募集!! 四月中旬開設(四月開講、十月終了)

理論と実際による映画界最初のシナリオ・アカデミー、
優秀修了者は映画会社に推薦
(規約送付、二十円同封申込まれたし!)
社団法人シナリオ作家協会
株式会社シナリオ倶楽部

「新人登場せよ」
宿願の夢は実現した。シナリオ研究所の開設である。
芸術は常に新人の登場によって前進する。近代芸術である映画は絶えず新人の情熱によって太り脱皮してきた。将来もまたそうである。シナリオ・ライターを志す者は勿論、プロデューサーたらんとするにも、デレクターたらんとするにも、まずシナリオを究明せねばならぬ。映画の門はまずシナリオを叩かねばならないのだ。要望に応えて開くシナリオ研究所の責任は大きい。
シナリオ会館の講堂に設備された最新型の映写装置は、ここで映写される教材フィルムより、理論と実際の具体的なかけ橋となろう。
全国の映画青年よ、映画に志さんとするものはまずこの門を叩け。

シナリオ研究所入所 面接試験風景
試験官:野田高梧、八住利雄、柳井隆雄、八木保太郎、若尾徳平、新藤兼人、館岡謙之助、長瀬喜伴、猪俣勝人、中山隆三

1964
昭和39年
シナリオ研究所で講義中の笠原良三氏
シナリオ研究所入所 筆記試験風景

新「シナリオ会館」東京都港区赤坂に落成。

1971
昭和46年
シナリオ研究所閉鎖。
1972
昭和47年
シナリオ作家協会の前身「シャッポーの会」誕生。「シャッポーの会」とは昭和11年日本で初めて脚本家の横のつながりを持ったグループである。
1983
昭和58年

東京都新宿区高田馬場に、東京YMCAと共催 で「シナリオ講座」を開講。。

シナリオ講座広告(月刊シナリオ誌1983年2月号)
撮影所見学(1983年)
シナリオ講座第一期生(新宿区高田馬場・1983年)
シナリオ講座講義風景①(新宿区高田馬場・1983年)
シナリオ講座講義風景②(新宿区高田馬場・1983年)
2002
平成14年

シナリオ講座、赤坂シナリオ会館に移転。 シナリオ作家協会の単独運営になる。

シナリオ講座広告(月刊シナリオ誌1983年2月号)
2021
令和3年

シナリオ会館及びシナリオ講座、人形町に移転。

MESSAGE

学長・名誉学長メッセージ

人物の画像

シナリオとの出会い

物語というものは、何も映画やドラマ、小説などの創作物の中にあるだけではありません。私達が日々何気なく送っている生活、目の前にある仕事、 過ぎてゆく時間、移りゆく季節の端々をよく眺めてみると、昨日にはなかった変化に気づく。その発見もまた物語のひとつなのです。

また映像作品は今や大きな集合体から生まれるものだけではなく、個が発信できる時代にもなりました。人々はより自由に、より安価に映像作品を世に 放つことができる。しかしその弊害もあります。あまりに簡単すぎて伝える努力を忘れてしまう。シナリオ講座は、その“伝える努力”を養う場所です。

プロの脚本家になりたい人はもちろん、日々何かしらの違和感を持ち、その思いを形にしてみたい人、特別な誰かに気持ちを伝えたい人、なぜかしら頭 から片時も離れない漠然としたイメージに色をつけてみたい人、何かを書きたいのに書くべきものが見つからない人、そういった表現欲を持て余している 人がいたら、少しだけ勇気を出して講座のドアをノックしてみてください。

シナリオ講座という時間と空間が、あなたの伝えたい思いを形にする、その一助となれることを願っています 。

学長

人物の画像

学長 向井康介(シナリオ作家)

1977年生まれ。大阪芸術大学在学中に映画「鬼畜大宴会」で照明・編集助手を経験。山下敦弘監督の長編デビュー映画「どんてん生活」で脚本・照明・編集 を手掛け、以降「ばかのハコ船」「リンダ リンダ リンダ」「マイ・バック・ページ」等山下監督作品の脚本を多数執筆。2007年、映画「松ヶ根乱射事件」 で菊島隆三賞受賞。2017年に映画「聖の青春」で毎日映画コンクール脚本賞を受賞。2023年、映画「ある男」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。
☆映画『悪い夏』(主演: 北村匠海、監督:城定秀夫)が2025年3月20日公開!                    

代表作

  • 2022  映画「ある男」
  • 2019  TV「歪んだ波紋」
  • 2016  映画「聖の青春」
  • 2013  映画「もらとりあむタマ子」
  • 2012  映画「ふがいない僕は空を見た」
  • 2006  映画「松ヶ根乱射事件」
  • 2005  映画「リンダ リンダ リンダ」
  • 2002  映画「ばかのハコ船」
  • 1999  映画「どんてん生活」
人物の画像

新人よ

映像に関わりたいと思うものは、まずシナリオからはいるべきである。あらゆる映像はシナリオのイメージから生まれている。サイレント時代からトーキー時代、 そして現在にかけて、ぼう大なシナリオが残っているが、その一つ一つがいまなお宝石のように光りを放っている。

フィルムは磨滅することはあっても、シナリオは消えないで日本映画の証言者となってきた。

いまや映画とテレビは共存して、映像時代を築きつつある。新人よ、力をたくわえて、新しい時代のシナリオを書こう。

シナリオ講座では、徹底的に、シナリオの基礎技術を追求していく。基礎技術をしっかり身につけないと、いいシナリオは書けない。

名誉学長

新藤兼人
人物の画像

名誉学長 新藤兼人 (故人)
(シナリオ作家・映画監督)

1912年生まれ。新興キネマ、興亜映画、松竹大船を経て、独立プロ「近代映画協会」を設立。脚本を執筆した作品は230本を超える。名実ともに日本映画界を代表 する、最高齢の映画監督である。
(2012年5月29日逝去されました)

代表作

  • 2011 映画「一枚のハガキ」
  • 1995 映画「午後の遺言状」
  • 1960 映画「裸の島」
  • 1959 映画「第五福竜丸」
  • 1951 映画「愛妻物語」
  • 1947 映画「安城家の舞踏会」

学習の流れ

FLOW
  • 受講申込

    申込書に記入後メールか郵送でお送りください。
    ※申込可能期間・・・・・・春期は2月中旬~4月、秋期は8月中旬~10月

  • 面談会

    シナリオ講座では、受講希望者全員に専任講師との一対一の面談を受けていただいております。これは、専任講師と直接お話しいただき、納得をして私どもの講座を選んでいただくことを目的としております。
    基礎科の面談はシナリオ技術の有無を審査するものではございません。研修科の面談では作品審査(120分ものの映画やドラマを想定したプロット)も行います。面談会の日程は募集時期に発表いたします。

  • 基礎科

    6ヶ月の前半にシナリオ執筆の手順、映像表現の技法などの基礎を学びます。後半にシナリオを実作します。1時間もののオリジナルシナリオ完成を目指します。

  • 研修科

    シナリオ実作中心の授業です。2時間もしくは1時間もののオリジナルシナリオ完成を目指します。

  • 創作論講義

    毎回異なるゲスト講師が参加する特別講義です。脚本家や映画監督、プロデューサーなど映像制作に携わる多彩な分野のクリエイターから直に話を聴き、創作のコツや表現方法、ショービジネスの現状について知ることができます。

  • 修了生添削

    研修科参加が難しい修了生の方向けに個別の添削サービスをおこなっております。

TOPシナリオ講座学びのシステム