7月30日研修科昼間部(千葉)
『ベッド・イン』は僕が一番好きなシナリオです。
『Wの悲劇』や『身も心も』『KT』『やわらかい生活』等々、先生の書いた作品は数多くありますが、中でも僕は『ベッド・イン』が一番好きです……本日はその荒井晴彦先生の授業です。
授業では提出された4作品の講評が行われました。荒井先生は提出された作品について、技術的な部分よりもむしろ
「何故この人物はこういった行動をとったのか?」
「何故この人物はこういう人生を歩んでいるのか?」
「AとBは何故魅かれ合ったのか?」
などと人物の心理面や事件の裏側について批評を述べられます。
さらに「何故この作品を書こうと思ったのか?」「そもそも何故シナリオをやろうと思ったのか?」と根本的な部分から突っ込みを入れられることもしばしばです。
あと、「東京郊外」「都内某所」などと安易に書いてあると「これは何処だ、はっきり書くように」と確実に指摘されます。
僕の作品については「その場その場のシーンでセリフを考えるのではなく、人物の履歴からセリフを考えるようにすること」「登場人物達が背負っているモノをもっと明確にすること」
「登場人物に自分の過去を簡単に喋らせる説明ゼリフをやめること」等の意見をいただきました。
また、僕は妊娠した女性がつわりで吐く場面を書いたのですが、「こういう定番のシーンは避けるように」とのことでした。貴重な意見を受け入れ、8月中になんとか作品を完成させたいと思います。
授業は荒井先生の提案で本日は通常より1時間遅い15時スタートとなりました。
17時に授業が終わった後、荒井先生を先頭に受講生の星野さん、武藤さん、三島さん、森さん、Iさん、僕の7人で桃井章さんの「COREDO」へ――。
通常は18時オープンのはずですが、少し早目に開けてもらい、奥の間の劇場を兼ねている広いスペースにて、ビールで乾杯。
今イメージ・フォーラムでやっている『天安門、恋人たち』の話や講座生のそれぞれの作品についての話などで盛り上がりました。
印象に残っているのは「料理を作るのはシナリオを書くことにプラスになる」という先生のお話。
これだけの食材で何が出来るかを考えてレシピを作るのはシナリオを書くことと同じだし(安い食材を使ってどれだけいいものを作るか等々)、料理を知っていれば登場人物の食生活からその人物の日常が見え、そこから性格付けを行うことが出来るとのことです。
料理のまったく出来ない僕は閉口しました……。
お食事代は先生に御馳走になりました。
また、作品の参考にとアルトマンの「ナッシュビル」を貸していただきました。
毎回飲みにも付き合っていただき、本当に先生には感謝しております。
この場を借りてお礼を申し上げます。
先生は20時頃に先に店を出られ、僕達受講生はその後も飲み続けました
(僕とIさんは赤坂で2軒目に行き終電まで)。
ps:「COREDO」の桃井さんに「COREDOに来たことをブログに書いてもいいですか?」と訊ねたところ、「是非書いてください。いっぱい安くしてもらったって書いてください」とのことでした。
桃井さんもとてもいい方です。
千葉(第50期研修科昼間部)
初受講は21歳。
41期基礎科で猪俣憲吾さん・坂田義和さんに教わる。
今回研修科は初受講。主に荒井晴彦さんに添削を受けている。