2008.7.24

7月23日研修科昼間部(加藤)

シナリオ講座50期研修科昼の講義日誌です。
ハコを中心にやっています。
だから、いきなりプロットを出すと、怒られます。
大箱、中箱、小箱の順にすすめることになります。
と、最初の講義で、講師陣に厳命されたにも関わらず、プロットを出したり、シナリオを出したり、講師の方がオッケーサインを出されたのならいいのですが、まあ、色々な人がいます。

 

僕も最初、ハコでといわれ、正直戸惑いましたが、まあ、どうにかなるだろうと出しました。
いままでハコをつくってシナリオを書いたことがあったかどうか……。
最初の授業で、荒井さんに「おまえ、ハコ作っているのか」と聞かれ、「はい」と答えました、嘘ばっかり、いい加減な奴です。

 

とにかく、ハコを出しました。
ハコで出すと、前に出て、ホワイトボードに中箱にしなさいといわれます。
桂先生のやり方で、ほかの皆さんも同じだと思いますが、いきなり、おおまかなシーンの固まりを書く作業に入ります。いきなりですから、緊張しますよ。
でも、書くしかないので、書きます。

 

でも、全体のおおまかな流れができていると、何とかなるものです。
全体の流れができていることは、強いです。

 

ハコとプロットの違いって何でしょうね。
先生方のお話しを聞きながら、おぼろげながら、わかってきたこと、ハコは、箇条書き、プロットは文章形式の違い、だったり。冗談ですが。

 

序破急、起承転結、呼び名はどちらでもいいですが、誰でもいきなり、シナリオを書き出さないですよね。
おおまかな内容、ストーリーをまず決める、それが大箱ではないかと、そして、それをだんだん、小さく、細かくしていく。
目安として、大箱が3から5、中箱は10から20(アバウトですいません)小箱は30から40というところでしょうか。

 

小箱一個を3分程度だとすると、小箱ができあがれば90分から120分の話はできるはずですよね。

 

この前、自分の好きな映画を、節ごとに計ってみました。
100分そこそこの映画で37節ありましたが、だいたい、1節が2分から4分ぐらいでした。
ですから、もし箱がわからないという人は、DVDの映画を見ると、いいですよ。

 

今のDVDは、メニューを押すと、必ず「チャプター」というコンテンツがあります。
そこをクリックすると、35から45くらいに全体が分かれております。
おそらく、これが小箱(と考えていい)でしょう。

 

シナリオを勉強するのに、便利ですよ。
あとは、徹底的に分析して、自分のものにする。
ま、言うだけなら簡単ですが。

 

すいません、前置きが長くて。
7月23日の講義は、提出されたハコまたはプロットに対する合評形式でした。

 

やくざで軽度の知的障害者という設定のプロットについて、僕は単純に面白いというか、変わってていいと思いましたが……。
色々課題はあったようで、ただ、ほかの皆さんの批評は活発で素晴らしかったです。
桂先生が、その的確さに驚嘆かつ歓喜されてました。

 

自分が書かないから他人の作品を的確に批評できるという意見があります。
そういう部分もあると思いますが、他人の作品を的確に批評する力はあったほうがいいと思います。

 

昔、ある講師の方に、自分の作品を、他人の目で見て、批評せよと教えられましたが、それができたら、ほぼ完璧なシナリオが書けるのかもしれません。

 

僕の作品の番になり、色々な意見をいただきました。好意的な意見ばかりではありません。
ただ、中ハコで出して、よかったと思ったのは、番号で言ってくれること。
箱には番号がついていますが、たとえば、読んでいて、9番はひっかかったとか、違和感があったとか、13番は要らないと思ったとか、どこが悪いのか明瞭になるので(直しの手間が省けて)とても参考になります。

 

桂先生から、ある人物が全く書かれていないとの意見を伺いました。言われてみればそのとおりでしたが、小箱の作業に入っていいことになりました。
ただ、あと2か月ぐらいしかありませんので、同時進行でシナリオに取り掛かるつもりです。

 

8月20日に小箱を提出、27日講評を得て、直し、9月10日に初稿、17日に講評を得て、直し、その後、2回は改定し、9月末締切りの新人シナリオコンクールに間に合わせたいと思います。

 

最後に、とにかく、超・超のんきな僕ですが、そろそろ、あせらねばなりません!
マジで爺になってしまう!

◇桂千穂先生と喫茶店にて

 

加藤(第50期研修科昼間部)
初受講は29歳、平成3年の第18期基礎科から。
その後現在に至るまで、歴代最多の計14回シナリオ講座を受講。
その間、大伴昌司賞佳作、新人シナリオコンクール準佳作を受賞。
現在も受講最多記録更新中である。