シナリオ講座      一般社団法人シナリオ作家協会


     
   加藤千恵 (シナリオ作家)

1987年TBS新鋭シナリオ賞入選、「東京フリーマーケット」で
デビュー。CX「やっぱり猫がすき」他、田山涼成プロデュース
公演二人芝居を10年間執筆。

【TV】
「家庭の問題」「やっぱり猫が好き」「霊感商法株式会社」
「ホワイト・バレンタイン」
【舞台】
「嵐夜の花見」「二人で散歩」「月川理髪店の午後」
【映画】
「ホットスタッフ」「幻想アンダルシア」「ジ・ゴ・ロ(OV)」他


                            


2010年5月3日(月曜日)

連休の中日、ザよこはまパレードを覗いてみようと、昼前に関内駅から日本大通りに向かった。大混雑の中、立ち止まってパレードを見ていると、警備員に怒られる。
もっと早く出てきて、席とりしなきゃだめだったと思いつつ、人に揉まれるのもつらいので、すぐ近くの放送ライブラリーに入館。
無料だし、どーもくんやななみちゃんのシールを貰って、プレイバックシアターで、テレビ創世記からの懐かしい名場面(もちろん、力道山の試合から)や、コマーシャルやニュースをマルチ画面で堪能した。
ジェスチャーの金語楼の横滑りの蛸のような動きを、45年ぶりに見てなんでおもしろかったのか、不思議だ。
あの白黒画面を見つめてた、少女だった私は、笑いのツボが違ったのか。
そんなこと考えながら、テレビブースで、視聴することに。
「てなもんや三度笠、奥入瀬の襲撃」を視聴。
キネコで収録されていて、他に「てなもんや一本槍」「てなもんや二刀流」の視聴も可。おもしろかった。
藤田まこと、白木みのるの軽さ、生放送でこんなことしてたんだ。思い出します、財津一郎の「非常にきびしい」
登場シーンの唄「すてんころりん、すてこてんてん」「当たり前田のクラッカー」等、26分があっという間でした。
ぶれてない!45年タイムスリップしてもおもしろいものは、おもしろい。謎の女まゆみ役の野川由美子さんはかっこいいし、憧れてました。確か柴田家のお姫様だったはず。
45年前に戻って、やり直せるなら、今の生活が全然違ってるかもしれない。
ただ私は、テレビが、好き、芝居が大好き、今とあんまり変わってないかもしれない




2010年5月4日(火曜日)

ブログにアップしたのに、1日たっても加藤の日記は更新されていない。困った!
家族中に「どうしよう」と言っても冷たく「なんか間違ったんじゃない」と言われるだけ。
ほんとにPCスキルはさわれます程度、出来るなんて言っちゃいけないとは分かってる。
でも、システムにはじかれちゃったってことで、機械に嫌われたってことだ。(あくまで個人の感想に過ぎません)
このままじゃいけないと思って、リレー日記の管理者の村川さんに、連絡。
無事1日目がアップされました。ありがとうごさいます、村川さん、よかった、よかった。
やっぱり、春土用があけたからだと納得した。土用は、平賀源内のお蔭様で、うなぎを食べる夏土用だけが有名ですが、春夏秋冬節変わりに、18日と6時間ずつある。
この時期土公神様(土を司る神様)のエネルギーが強まるので、土木工事を避けたほうがいいといわれる。
私のまわりの白魔女軍団は、「土用中に機械買っちゃダメよ、故障するから、車なんか納車させちゃ絶対だめ」
とのたまう。1年に72日間もあるんですけど、白魔女軍団の迫力で言われれば、やめとこって気になる。
「あたらしいことも、土用あけてから、泥沼化するからね」これ駄じゃれじゃないのです。真剣にのたまいます。
というわけで、春の土用あけに始まった日記、無事次の方にリレーできるよう頑張ります。



2010年5月5日(水曜日)

ご開帳って文字や言葉に、3年前から過剰反応している。
子年の観音開帳を巡拝してから、浅草寺の大開帳、去年の善光寺のご開帳。気がついたら、巡拝してた。
今年は、寅年薬師如来様のご開帳が、至るところでほとんど同時期(4月から5月5日)に行なわれる。
気もそぞろだ、今年巡拝できなければ、12年後までご本尊のご開帳はない。足腰たってないかも、大変!
で、武南12薬師霊場を2日間かけて4月末に基本お徒歩で巡拝した。
今日までの武相25薬師、お参りしようか迷っていたが、12年後の楽しみにすることにした。
歩いてまわると横浜の近郊でも歴史を感じる。写真のお寺は東神奈川から徒歩15分のところ。
高層ビルの林立する場所から、目と鼻の先にこんな佇まいの場所が出現。気分はお江戸だ。
長屋の元煮売りやの隠居婆が、居開帳巡りしてる気分だ。(ただしほとんどの方は、真面目に巡拝されてます)
12年後に、お徒歩で回れるように、体も頭も鍛えないと。



武南12薬師第9番霊場の医光山薬王寺



2010年5月6日(木曜日)


連休中、出かけてた訳でもないのに、体調がいまひとつ。家族が揃うとつい沢山料理を作り過ぎてしまう。
主婦歴早32年にもなるのに、量が分からない。ただの食いしん坊で、毎日同じ物が食べたくないし、
揚げ物大好き、だから頑張ってしまう。胃だって悲鳴をあげる。で今夜は、紫蘇巻きご飯だ。
森ガールではなく、35年前には、魔女ガールだったに違いない白魔女軍団は、のたまう。
「日本のハーブを沢山食べなきゃダメよ、旬のものをたべて、毒消しなんだから」
今の時期なら、新生姜、らっきょう、紫蘇、行者にんにく、野せり、葉わさび等々。
近くの市場の大きい紫蘇で(普通の3倍)、レモンやすだちなどの柑橘系の汁を絞ったご飯を巻くだけ。
かつおの刺身や、ねぎからし、氷見納豆などを巻いても可。胃がおさまったら、少しは頭がまわるはず!





2010年5月7日(金曜日)

3年前に物を沢山捨てた。母の死により、同居していた家を処分するためだ。
捨てられない、もったいないの昭和初期生まれの母だ、肩パット入りの服や、黄ばんだハンカチ箱一杯、
栗原小巻の写真の付いた多量の石鹸(いつの時代だ)、祖父のトンビ、知らない人の結婚写真50組以上等々。
最初は、ボタンを取って衣服はリサイクルしていたが、多量のボタンがジップロックに満杯5袋になって断念。
感傷に浸っている時間はなかった。引き取ってもらえない金庫やボーリングのボールも業者を探し、捨てに捨てた。
家人は、レコードを捨て、私も原稿用紙に手書きの第1稿の舞台台本を捨てた。
今にして引越し認知症だったと悔やむ。舞台台本は、上演台本と初稿は違う。
ダイニングテーブルで鉛筆書きだから、消しゴムまみれになりながら書いていた台本は、もうない。
自分で打ち直すまで、取っておけばよかったのにもう遅い。
後悔する前に自分の作品だけでも、デジタル化しなくてはと、つくづく思う。
引渡しの前に、20年間の物に溢れていた木造の2階建ての家が、音を立てて大きく揺れた。
空っぽになって、家鳴りしたのだが、すごく哀しかった。母の大切なものも捨てたに違いない。
その後、「5人姉妹」、「庭を持たない女達」という舞台台本を書いた。
行き場がない女達の話、思い出を捨てない女達の話。
捨てに捨てたのに、古希の祝いに母が姉妹たちから貰ったブーゲンビリアの鉢は抱えて持ってきた。
今年の寒さで、枯れたかと思ったら、芽吹いた。





2010年5月8日(土曜日)


8のつく日は弘明寺の観音様にお参りにいく。
坂東33箇所観音霊場14番札所、木彫りの立像の十一面観音様は内陣で参拝できる。
ケヤキのなた彫りで平安時代のもの、お顔がやさしい。
弘明寺の商店街は、物が安いし、活気がある。
高値だった野菜も少し落ち着いたが、新じゃがやウドが安い。ついつい買いすぎる。
不況のせいか、ここにきてパート勤めしていた同世代の友人の何人かが、仕事を辞めた。
落ち込んでいるかと思ったら、真面目で、各々ミッションを持ってことに当たる彼女達は、
ジムに通ったり、ウォーキング始めたり老後の体力づくりに今から励んでいる。元気でパワー全開だ。
日記を書いてみて良くわかった。私は、果物で言えば、梨、花で言えばハルジオンのようなもの。
私のミッションは、好奇心を無くさなくさず、知ることに喜びを見出し、人に伝えることか。
で、瓶に入ってるものは、ローズマリーの日本酒漬け。養毛に効く?とのこと。例の白魔女軍団でブームのきざし。
家人が、楽しみにしているので、もう少し熟成したら、実験台として試す。どんな結果になるのか、楽しみだ。





2010年5月9日(日曜日)

中学生にお父さんてどんな人って聞いたら、
「頑固で自己中で、まあしょうがないです、昭和の人ですから」と言ったと中学の先生から聞いた。
もう、昭和の人って言われちゃうのか。平成生まれの先生だって、親だってそろそろいるわけだから、そうなる。
で、昭和の人の私は、朝が早い、寝るのも体力がいるからか、5時半には目が覚める。
起きても休みの朝は、誰も起きてこない。仕事しろよだけど、五月晴れだ。
浮かれてヴェル二ーの水を取りに行く。(ヴェルニーは、明治維新前に日本に招聘されたフランス人技師)
横須賀市の走水水源地の水道局の施設の駐車場の脇に、水汲み場がある。
富士山からの沸き水だから、硬質でミネラルが多い。
濾過して、塩素の処理もしてあるので、安心。家人は、ウィスキーにぴったりとお気に入りだ。
昭和の人だからか、ケチだからか、水を買うのに抵抗がある。
ただのうえにおいしい水ならと、交通費を使って行く。この矛盾が昭和っぽい。
近くにパワースポットとして、この頃有名な走水神社もある。観音崎も近い。
海ものどかだ。朝日を浴びて水を抱えて、帰る。

 


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