シナリオ講座      一般社団法人シナリオ作家協会


     
    葉山陽一郎 (シナリオ作家・映画監督)

  神奈川県藤沢市出身の色白の湘南ボーイ。
  日大芸術学部映画学科卒。脚本家、映画監督。

  ■映画
  『サル』『死霊波』『君はまだ、無名だった。』『ザ・コテージ』
  『saru phase three』『THE OSHIMA GANG』
  ■テレビ
  『世にも奇妙な物語』『本当にあった怖い話』『ちびまる子ちゃん』
  『奇跡体験!アンビリバボー』『あたしンち』『おじゃる丸』他


                            


2009年5月4日(月曜日)

今日から一週間、日記を書くことになった葉山陽一郎(愛称ようやん)です。
どうぞ、よろしくお願いします。
ただ、このリレー日記はシナリオ作家が書くということになっていますが、実は僕、もうしばらくシナリオを書いていないんです。
おまけにこの一週間で書く予定もありません。
だから、脚本家を目指す人や現役ライターの皆様が読んで面白い日記になるかどうか、大いに不安であります。
しかし、バトンを受け取った以上、何か書かなきゃ仕方が無い。何とか、頑張ります。

まず、現在、僕が日常的にシナリオを書かなくなったのは、自分が「監督」になったことと深い関係があります。監督になる前は、『ちびまる子ちゃん』など、アニメを中心に何かしら、しこしこレギュラーで書いていました。
けれどそんな生活は今では一変しました。
最後にアニメを書いたのは、2007年で、番組は『ちびまる子ちゃん』でした。その頃、ちょうどまる子の監督が女性のベテランから、若い男性に変わり、それまで僕は女性監督と8年仕事を一緒にしていて、彼女の趣向にすっかりなじんでいたので、新しい監督との距離感が上手く取れずに悩んでいました。
また、当時、まる子とは全く世界観の異なる監督作品を撮り終えて、公開がはじまっていたのです。
新しい監督は、おそらくそれを観たんだと思います。
ある日、脚本の直しをやっていると、プロデューサーからクラ〜イ声で電話があり、「監督が、葉山さんはちびまる子に合わないと言ってるんですよ」と言われてしまいました。
暗にほのめかす形でしたが、要するにクビです。
それまで8年も書いてきて、今さら合わないはないだろうと思いましたが、「分かりました。今回のホンが上がったら降ります」とプロデューサーに伝え、電話を切りました。
生活のために泣きつくべきだったと後悔しましたが、プライドが許しませんでした。
考えてみると、監督同士がああでもないこうでもないと向き合って打ち合わせしているんですから、お互い我の強い者同士、上手くいかないのも無理がないのかもしれません。
そんなわけで、他の番組であっても、相手の監督がやりづらいだろうなと思ってしまって、
以来、脚本の仕事はしていないのです。
これからは、自分の監督作品の脚本にかぎって書いていくことになると思います。
一番、最近、ホンを書いたのは、巨匠大島渚監督の実験的なドキュメンタリー映画『THE OSHMA GANG』の構成台本です。といっても去年の春ですが。

去る4月27日の『シナリオ倶楽部』で完成した『THE OSHMA GANG』が正式な劇場公開前に上映されました。
なかなか盛況で、久しぶりに観客に自分の映画を観てもらうという何事にも変えがたいエクスタシーを感じました。
本公開は夏の予定で、今、配給の準備が進んでいます。
あっ、これ日記になってないか…。



2009年5月5日(火曜日)

さア、第二日目です。
ブログでは既に明らかにしていることなんですが、実は僕は極度の不眠症で、クスリ無しには眠れないのです。
また、そのためか精神状態にもムラがあって、精神安定剤も服用しています。
そうなったのは、今から10年前、33歳の時からで、ちょうど結婚した年でした。その時の妻とは一昨年、離婚しましたが、不眠と不安症は変わらず、クスリを呑み続けています。
その間、何度もクスリに頼るのを止めようとしましたが、うまくいかず、10年も飲み続けた結果、安定剤を抜くと禁断症状に襲われるようになりました。
具体的には、何もやる気がおこらず、人とまともに会ったりできなくなり、不安で不安で仕様が無くなるのです。
元々、若い頃から神経質なほうで、しょっちゅう神経性胃炎になっていました。
中年になってから、それはおさまったのですが、待っていたのは薬物への依存です。
しかし、あの加藤茶さんも、10年以上不眠症が続いているとテレビでカミングアウトしていました。
やっぱり、笑いを産むのも、神経使うんだろうなと思うと共に、カトチャンに大いに励まされた気がしました。
まあ、僕もなんだかんだ言いながら、クスリさえ大人しく飲んでさえいれば、脚本を書いたり、映画を撮ったりできるんですから、そんなに真剣に悩まなくて良いのかもしれません。
ただ、禁断症状が怖いのです。
病院では一回に二週間分しか処方してくれないので、何かの事情で病院に行けなくなったりすると、クスリが切れたのに病院が休みというケースが出てきてしまいます。
そして、そんな時に限って、仕事で大事な打ち合わせが入ったりして、そうなると家を出るのさえ億劫で、まともに自分の意見なんかとても言えない状態になってしまいます。
今や僕とクスリは、切っても切れない関係です。
そのせいかクスリには、異常に興味があります。風邪薬ひとつにしても、色々、飲み比べてみて、一番効くのを選びます。そして、そのクスリにはどんな成分が含まれているのか、チェックしてみるようになりました。
僕が新薬の臨床実験=「治験」の映画『サル』を作ったのも、そんなクスリへの異常な関心が元になっていると言っていいでしょう。
ここだけの話ですが、眠剤や安定剤と酒を一緒に呑んでみたことがあります。
仕事が原因で自暴自棄になっていた時で、その夜のことは、今でも忘れません。
当時、僕はまだ藤沢市の本鵠沼に住んでいて、眠剤と安定剤を呑んでもイラついて寝付けないので、酒をかなりの量、一緒に摂取しました。
すると次第に気分がよくなり、気付いた時には、家から500メートルほど離れたところにポツンとあるローソンの中で、寝巻き姿のまま、裸足で座り込んでいました。
手足は血だらけで、店員に声をかけられ、段々と意識が戻り、元妻に靴を持ってきてもらっていっしょに帰りました。
もしかしたら、ローソンに着く前に車にでもはねられでもしたらと思うと、ゾッとします。
でも、その一方で今でもあの気持ちよさが忘れられず、今でも少量の酒で眠剤を流し込んだりすることがあって、僕みたいな優柔不断な性格の持ち主は、いつか本格的なドラッグに手を出すことになるんじゃないかと、そんな自分を恐ろしく思っている今日この頃です。
あっ、またシナリオと全く関係ない事を書いてしまいましたね。
名前の明るさとギャップのある話でごめんなさい。



2009年5月6日(水曜日)

皆さん、こんにちは。
明日は、アルバイトでインテリアの仕事に行ってまいります。
実は僕は幼少の頃、両親が離婚しているのですが、父がインテリアの内装工事の仕事をしていて、シナリオや監督で食えなくなった時、たまにバイトで雇ってもらってます。
クロスを壁や天井に張ったり、じゅうたんを敷いたりといった、慣れれば誰でもできる仕事です。
あくまで父の補佐なので、気分的にも責任感がなくっていいかげんな僕にはぴったりです。
今日はGW最終日ですが、フリーランスの僕には毎日が日曜日。普段と何ら変わり有りません。
でも、せっかくだから、何か映画でも観にいこうかな。大ヒット作『ヤッターマン』もまだ未見だし。
最近、映画館から足が遠のいてますね。
で、タイトルからして、いかにもくだらないおバカ映画のDVDをごっそり借りてきて、独りで笑いながら見るのを楽しんでます。
ここのところ観た作品では、『片腕マシンガール』が断然、面白かったです。井口昇監督が、アクションとスプラッタとブラックユーモアを交えて、とびっきりのB級映画に仕上げています。
これ、結構、予算がかかったんじゃないでしょうか。女子高生のマシンガンに打ち抜かれ、身体にぽっかり穴が開いてしまったりと、まさにマンガの表現を過激に描写してました。
続編の期待が高まります。

『おっぱいバレー』もぜひぜひ観たい一本ですね。
タイトル勝ちしてる企画で中身はおっぱいなんて見れない爽やかな青春ものなんだろうけど、とにかくタイトルのインパクトが圧倒的です。
これに続けと二番煎じ、三番煎じがレンタルビデオ屋に並んでいて、『おっぱいチャンバラ』!なんて作品がありました。
パッケージを見ると、その名の通りおっぱいを丸出しにして、女同士がチャンバラで戦う超おバカ映画らしい。
勇気をふりしぼって、借りてみようかな。
それにしても、世の中100年ぶりの不況で、DVDメーカーもなかなか作品に出資しなくなっています。
僕も常にマシンガンのように企画を撃ちまくっているが、今年は今のところ引っかかってきません。
作るということに対して誰もが慎重になっている状況。それでもソフトは必要なはずで、まだまだチャレンジのチャンスはあるはずですよね。

皆さん、最近のテレビドラマでこれは面白い!とお墨付きの番組あります?『アイシテル』、夜独りで見る番組じゃないね。
重い、重すぎる!
小学生による幼児殺しと突然、殺人犯の両親となった家族の葛藤のドラマなんだけど、観ていておもいっきり気がめいりました。
少年による少年殺しと言えば、神戸の事件が一番に思い出されますが、あの時の犯人少年Aはもう医療鑑別所から出てきて普通の一般人として生活しています。
一部の情報ではその少年Aが強姦をはたらいたという驚くべきニュースがコンビニなどで売っている実録マンガに載ってました。
かなり眉唾物ですが、完全に虚偽とも言い切れない怖さが都会にはあります。都市伝説の類に入るのでしょうが。
『アイシテル』が果たしてどんな結末を迎えるのか、興味深いところではあります。



2009年5月7日(木曜日)


新インフルエンザ、怖いですネ。

さてさて、昨日はあれから町田のブックオフに行き、映画化にめぼしい本はないか、じっくり店内を巡ってきました。(それにしてもブックオフはいつも混んでるなあ)
僕は今まで、六本の映画を監督してきましたが、その全てがオリジナルで、原作ものはないんです。
これにはちょっとわけがあって、僕は基本的に、映画に限らずあらゆる芸術は私小説であるべきだと思っていて、理想論ではあるんだけど、それによって作品の背骨が核として強いものになると思うんですね。
だからといって、原作ものはやらないというわけではなくて、たとえ原作ものであっても、そこに自分の姿を見出せるというか、深く感情移入できるものであればOK。
で、ブックオフをうろついて、ある一冊の本を見つけました。
推理小説で、折原一氏が書いた『覆面作家』という作品です。
タイトルとカバーのイラストに惹かれ、買って帰り早速、読み始めました。気がつくと、折原ワールドに一気に引き込まれていました。
これは面白い!
僕は推理小説は割りと好きで読む方なのですが、この『覆面作家』は、叙述トリック、斉藤栄がストリックと名づけた部類に入る小説でした。
ストリックとは、ストーリーの語り口そのものがトリックになっている推理小説の形式のひとつで、そのため映像化が困難な小説でもあるんです。
一番、傑作というか笑えるのは、劇中の推理小説家がタイトルどおり、本当に覆面を被って小説を書くという設定。
これを映画化するとなると、まず難しいのは、出てくれる役者がいない事でしょうか。何しろ、主人公の小説家がほとんど覆面を被ったままなんですから。嫌がりますよね、普通。
でも、これをもし映画にしたら、面白いものになるぞと思いました。
まだ、全部、読破してないので、決定的なことは言えませんが、映画にしたいという気持ちがページを読み進めるごとに沸々と湧いてきました。
そう思うにはもう一つ理由があります。
僕には、<覆面願望> があるのです。
おそらく、元の自分が気弱なせいでしょう。顔をマスクで覆ってしまえば、少しは強くなった気がするのです。
気がすると書いたのは、実はまた僕の変態性を暴露するようで嫌なのですが、一度、自分専用のマスクを作ったことがあるんです。
劇場映画デビュー作『サル』を監督する時に、話題性もあると考え、氏名を明かさない<覆面監督> として世に出ようと考え、タイガーマスクの覆面を作ったことがある北千住の仮面職人の元に赴き、自分でデザインした黒いマスクをこしらえてもらいました。
演出するときもこれを被ってやろうと心に決めていましたが、プロデューサーの強い反対にあい、その夢はかなわなかったという経緯があるのです。
今もマスクは家の押し入れに眠っています。
僕がマスクに執着があるのは、尊敬する石ノ森章太郎先生の『仮面ライダー』に代表されるヒーローものへの憧れもあると思います。
さて、『覆面作家』に話を戻しましょう。
うん、これ、すごくやりたいな。
まだ、読んでる途中ですが、例えば僕自身が主役を演じて監督もやるというのはどうなんだろう。
僕の覆面願望は成就できるし、監督・脚本・主演で何かやりたいとおぼろげながら考えていたこともあるし…。
ああ、考えたら、何か興奮してきた。
とにかく、二三日中に『覆面作家』を読み終えます。



2009年5月8日(金曜日)

今朝は、クスリをへらしてみたせいで、5時半に目が覚めてしまいました。
かといって、眠気はなく頭はすっきりしていて、気分の良い目覚めでした。
へらした眠剤は、ベゲタミンといって赤い色をしていることから、裏世界では「赤玉」といわれています。
安定剤としても使われているクスリですが、睡眠効果が非常に強く、そのためかよく眠れるんだけど、朝起きた時、数時間、寝むけが残るのが玉に傷なのです。
この調子で、少しずつクスリを減らしていければ良いのですが。

起床後はゆっくりテレビを観ながら、バナナとトーストと紅茶で朝食を済ませ、近所に散歩にでかけました。
町を歩いていて観たいDVDがあったのに気づき、町田に二つあるうちのツタヤ一店舗に足を運びました。
あるかな、もう借りられてるかな…と少し心配しつつ、邦画のコーナーへ。
「あった!『おっぱいチャンバラ』!」
普通の人ならタイトルを聞いただけで、絶対、拒否反応を起こすこのおバカ映画、前にも書きましたが、すごく気になっていたんです。
一体、なぜゆえにおっぱいを出して、チャンバラをやらなければならないのか…たまげた発想です。
でも、最近の僕はこの手のB級(C級?)映画にはまっていて、人生をまともに考えるような作品を観る気がしないのです。
マニアックだなと自分でも思います。

話は変わりますが、近頃、世界の文豪の小説のマンガ本がでていますよね。
どう翻訳・脚色されているんだろうと興味があったので、キルケゴールの『死にいたる病』とカフカの『変身』を試しに買ってきました。
カフカは原作を学生の頃に読んでいたのですが、マンガ版と構成がかなり違いました。
ある朝ザムザが目覚めるとゴキブリみたいな虫に変身していたところから始まって、その身体のこと細やかな描写に大分、ページがさかれていた記憶があったのですが、マンガでは構成が変えられ、ストーリー性が強調されていて、大変、読みやすかったです。
そういえば昔、『変身』をデビッド・リンチが監督するという話が聞こえてきたことがありましたが、単なる噂だったのでしょうか。
ストーリーどおり映画化しようと思えばできないこともない小説ですが、深みが出ないだろうなあ。
へたしたら、ただの怪物映画になりかねないですもんね。

近いうち、藤沢に住む親友の遣沢くん(愛称やりくん)から一冊のマンガが送られてきます。某有名恐怖マンガ家の短編集なのですが、その中に収録されている一篇が映画向きにどうかと、やりくんに言われました。
あいにく、僕は未読だったので早速、送ってもらうことにしたのですが、彼のお母さんが室内で転んで足を骨折するというアクシデントがあり、それでゴタゴタしてもっと早く届く筈の原作の到着が遅れてしまったのです。
この原作、インパクトはあるが、予算(特に美術費)がかなりかかるのではとやりくんは言ってました。
しかしそこはローバジェットで撮りなれてる僕のこと、予算がない分、知恵をしぼって実現化できたらと思っております。



2009年5月9日(土曜日)


金欠です。
父の仕事が定期的に入ればいいのですが、ない時は一ヶ月ない場合もあります。わずかな貯金を切り崩して生活していますが、不安です。
くさっていても仕様が無いので、湘南の友人の家に遊びに行くことにしました。
町田から小田急で藤沢へ。
小田急線は、長い間、親しんだ電車で、昔、大学に通い始めてから今までずっと使っています。
藤沢から都心まで利用していた頃が長かったので、乗ると電車独特のガタンゴトンという振動に身体がなれ、すぐに眠りに落ちてしまいます。
終点が新宿だと約70分、ぐっすり眠って、着いた頃には頭はすっきり。
しかし、逆に新宿から藤沢に帰る時、何度もまぬけな失敗をしたことがあります。
小田急線の下りは、相模大野駅に着くと、前6両、後ろ四両で藤沢方面と小田原方面で列車が二両に別れる場合があるんです。
そうとは知らず、あの独特のガタンゴトンという心地よい振動に揺られているうちに寝入ってしまい、列車が相模大野で切り離されたことに気づかず、小田原まで行ってしまったことがあります。
何とか分岐点の相模大野に戻らなければならないのですが、これが終電だったりすると最悪です。
そんな時は絶望感でいっぱいに。
なけなしの金をはたいて小田原からタクシーで藤沢まで帰ってきたこともありました。
今も、新宿から町田へ下り電車に乗ったとき、座席が空いていて座れたりすると、また心地よい振動に眠ってしまい、町田を通り過ぎてしまうことが時々あります。
そんな時は気分がめいりますが、それでも小田急線は僕が一番慣れ親しんだ大好きな電車なのです。
今日は土曜日なので、おそらく車内は混雑しているでしょう。
友人の増井君とは、高校の時からの付き合いでいっしょに自主映画を作ってきた戦友(ちょっとおおげさか・笑)です。
16ミリのフィルム代を稼ぐために危険を顧みず、一緒に治験に入院してくれた勇気ある仲間です。
映画が三度の飯より好きで、僕の何倍も映画を観ていて、DVDのコレクションもすごい量を保有しています。
映画監督になりたかったと思うんだけど、自分には才能はないと諦めて、今パン工場で働いています。
僕の映画の一番の批評家でもあり、映画が完成すると(または編集中の段階でも)僕はまず彼の指南を受けます。
彼は映画監督にはむいていなかったかもしれないけど、評論家タイプなんですね。実に的確に映画の矛盾点をついてきます。
僕はそのたびに傷つくのですが、彼の言っていることがもっともなので、編集の段階であればその意見を反映させることが度々あります。
彼はハヤマ映画になくてはならない存在なのです。

さて、今日は天気もいいし、増井君と江ノ島にでもいって、鯵のたたきでも食べようかな。
そうそう、江ノ島は僕が映画のロケーションで何度も使っている大好きな島です。
テレビドラマや旅番組でもよく出てきますが、地元で育った人間しか知らない、ちょっとした路地や店などがあって、それがまた趣があるんです。
ふるさとの空気を思う存分、吸って来ようと思います。



2009年5月10日(日曜日)

おっはー!
昨日は結局、友人と江ノ島に行ったあと、ゲーセンで遊びまくり、酒を飲んで、ますます金欠になってしまいました。
父の仕事もしばらくないらしく、こりゃマジでバイト探さなきゃマズイぞ。
大学時代の後輩で、フランス書院(エロ小説の出版社)で書いてるヤツがいて、窮状を訴えたら、「葉山さんもエロ書きません?何なら編集者、紹介しますよ」といってくれました。
彼はもう20年近く、エロ小説を書いていて、その世界では相当、名の知れた官能小説家なんです。
「えっ、オレにも書けるかな…」
彼がいうには、パターン(女教師のとか、兄嫁ものとか、看護婦もの…etc)は決っているし、毎回、同じことを繰り返して書くだけだから簡単ですよとの事。
それにしても、脚本と違って、枚数がかなりのもんでしょ。〆切はどうなってるの?
自信ないなあ。躊躇う僕に彼は、通常、大体三ヶ月に一冊書くペースですけど、最初は半年間くらいかけても大丈夫ですよという。
半年間か…やってやれないこともないかもしれないと思いました。
「で、ギャラはいくらぐらいなの?」
「一冊で70万です」と彼。
これを高いと見るのか安いと見るのか…継続的にニヶ月に一本、書いていければ、恩の字だよな。
それに書いてみなければわからないけど、もっと早く書けるかもしれないし。悪い話じゃないかも。
しかし、脚本家をやってても、机の前に座ってられるのは、一日6時間が限度の僕。根気も無いし。果たして300ページ近い枚数を書けるのか。
そもそも、僕って、エロくないんですよね。
セックスしなくても平気だし、エロい妄想を描いたりしないし、元々、セックスに関してはすごく淡白なんです。
それよりも、エクスタシーを得るなら、映画をやってる時ですね。
現場にいると、ものすごい満足感が得られます。
映画に代わる満足感って、他に経験ないんです。
毎日、エロいことを考えてるっていうのも、大変だなあと思います。
友達にはまだ返事はしてません。もうしばらく冷静に考えてみてからってことで、この話はおしまいにします。
さてさて、今日でリレー日記も最終日となりました。
自分のブログでは躊躇していたことも、思い切って書いてみました。
それでも僕には人に言えない秘密がまだまだたくさんあります。フフフ。何かの機会にカミングアウトするかもしれないし、しないかもしれません。
鬼畜と呼ばれても仕様が無いことも、ずいぶんやってきましたからね。(笑)
もう少し歳を取ったら、元妻のことも、書きたいという思いがあります。たぶん、それは脚本の形になるでしょう。
映画にしたいんです。8年間の結婚生活の事を。
色々ありましたからね、ホントに。
でもそれはまだずっと先の話。
とりあえず、ハヤマのリレー日記はこれで終わり。次の方にバトンを渡します。今の段階では誰になるのかわからないけれど、頑張ってくださいね。
それではみなさん、またいつかお会いしましょう。
Fin


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